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岸田首相 連合の新年会に出席 堂々と「参院選での与党支持」を訴える 背景に連合の「共産党」抜き方針

(写真は岸田首相と芳野連合会長)


新聞各紙は6日紙面で岸田文雄首相が、労働組合の全国組織「連合」の新年会に出席したことを伝えた。連合は立憲民主党と国民民主党の最大の支持基盤で、首相が出席するのは2013年の安倍晋三元首相以来9年ぶり。


岸田首相はあいさつの中で「来たる参院選は大変重要な選挙。政治の安定という観点から、与党にも貴重なご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げる」と堂々と自民党への支援を訴えた。


夏の参院選をにらんで、連合系労組票の取り込みをはかろうとするねらいがありありとうかがえる。


新年会には、連合を支持基盤とする立憲民主党の泉健太代表、国民民主党の玉木雄一郎代表も出席していたが挨拶はなしだった。


連合の芳野友子会長は先の衆院選で、立憲民主党と共産党が「野党共闘」を組んだことを強く批判している。一方、岸田首相は自らが議長をつとめる「新しい資本主義実現会議」のメンバーに連合の芳野友子会長を選んでいる。


連合は、春闘方針で4%程度の賃上げをめざしている。首相は「実現会議」で「(業績が回復した企業には)3%を超える賃上げを期待する」と語っている。3%程度の賃上げが実現すれば、官製春闘の成果とアピールできるだろう。


賃上げは分配の一丁目一番地だが、連合が自民党に頼るようでは、立憲民主党と国民民主党の影は薄くなるばかりではないか。


連合の芳野氏はこの日の記者会見で、参院選について「これまで通り立憲を基軸に国民民主と戦っていく」と説明する。一方で、「連合は共産を除く(自民党を含めた)各党に政策要請をしており、今後もそういった関係で進んでいく」と述べた。


参院選で注目されるのは、立憲民主党と共産党が衆院選と同様の「共闘」で臨むかどうかだ。


(参考 朝日新聞6日付け朝刊、毎日新聞6日付け朝刊と各電子版)

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