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寒波襲来で東京電力 需給一時ピンチに 6~7日19時間にわたり最大270万キロワットを管外から受け入れ

寒波襲来で東京電力 需給一時ピンチに 19時間にわたり管外4電力から最大270万キロワットを受け入れ


(1月4日から稼働した千葉・姉ヶ崎火力発電所)


東京電力ホールディングスの子会社・東京電力パワーグリッドは、寒波が襲来して関東地方に雪が降った6日午後1時半から7日午前9時まで、暖房による電力需要の増加に対応するため、19時間にわたって、関西電力、中部電力、北海道電力、東北電力の4電力から最大で276万キロワットの電力の融通を受けた。


日経新聞(1月7日付け5面)記事によると、電力のひっ迫度合いを示す使用率は午前は「ややきびしい」94%だったが、午後3時には「非常に厳しい」97%になった。記事によると発電所に大きなトラブルがないのに、97%になるのは「異例」だという。


東京電力PGは6日午後から融通をうける電力量を、122万キロワットー192万キロワットー276万キロワットと2回にわたって引き上げて、このピンチを切り抜けた。


冬の電力不足に対応するため、東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAは、停止中の姉崎火力発電所5号機(千葉県市原市、最大出力60万キロワットのLNG火力)の再整備、改修をすすめ、今年1月4日から稼働していた。


それでも、大型火力発電所四基分の電力の融通が必要だったことになる。


6日昼間の電力不足の一因は、天候が悪かったため太陽光発電の出力が低下したことが大きい、という。関東地方の冬は晴天率が高いが、日照時間が短いことなどで発電量は低くなる。今回のように日のささない荒天となると、さらに落ちる。


原発の再稼働のめどが立たない現状では、安定的な電源としては石炭や天然ガスを燃料に使う火力発電に頼らざるを得ないが、CO2排出源として環境問題で矢面に立っており、増設は難しいのが現状だ。


風力や地熱などまだ開発余地のある再生エネルギーの導入に期待をかけたい。

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