18日に小惑星 地球に最接近 198万キロ先をかすめ飛ぶ NASAは今秋に軌道変更実験
(写真は双子小惑星の軌道変更実験の図、NASAホームページより)
米航空宇宙局(NASA)によると、18日に直径1000メートルの小惑星が地球に最接近する。
この小惑星は、1994年に発見され、「7482(1994PC1)」と名付けられている。最接近するのは米東部時間1月18日午後4時51分頃。日本時間では19日午前6時51分頃と予測されている。
毎時7万キロを超える猛烈な速度なので、地球に衝突すると壊滅的な事態になるが、最接近時の地球からの距離は、地球―月間の距離の5倍程度の198万キロなので、今回についてはその心配はない(ようだ)。
NASAはこの小惑星を「潜在的に危険な小惑星」と分類している。
NASAは小惑星の衝突を回避するための実験として、昨年9月に探査機を打ち上げている。
地球と木星の間にある双子(直径780メートルと直径160メートル)の小惑星を目指して飛行中だ。
この秋に探査機は双子小惑星に最接近するが、そのタイミングで重さ500キロの探査機を小さい方の小惑星にぶつける。
衝突によって、双子の小惑星の軌道や公転周期が変化するが、どのくらい変わったかを、事前に切り離した観測機のカメラや地上の望遠鏡から観測し、小惑星の軌道を変えるためのデータを得る。
NASAのミッションには、小惑星などが地球に衝突するのを避けることも含まれている。