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大雪もたらした「JPCZ」って何だ 富山は35年ぶりの積雪128センチ

(写真は冬の北アルプス シベリアから寒気団がくると雪また雪の世界になる) 


強い寒気が昨年末からたびたび日本列島に襲来、日本海側の各地に大雪を降らせた。とくに、西日本では記録的な大雪となったところもある。


富山市は7日ごろから急速に降積雪が増加し、10日に最大128cmを観測した。富山市で100cm以上の積雪を記録したのは、1986年以来35年ぶりのことという。


気象庁によると、今回の大雪をもたらしたのは「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と呼ばれる現象とみられるという。(Japan sea Polar air mass Convergence Zone:JPCZ)


シベリア大陸から吹いてくる乾いて冷たい北風が、朝鮮半島北部の標高2700mを超える白頭山やそれに連なる長白山脈で、二手に分かれて日本海を渡った先で再び合流(収束)する。この長さ1,000km程度の収束帯をJPCZと呼ぶ。


日本海は津島暖流のおかげで、冬でも海水温が10数度(場所によって違う)と比較的高い。寒気流が日本海を渡るとき海上の水蒸気を含んだ空気がたちまち雪雲にかわり日本列島に押し寄せ、雪を降らせる。この前の大雪では富山など北陸地方が収束帯となり、大雪をもたらしたようだ。


この雪雲はレーダー画面でも白い筋状の雲影としてわかる。


日本海の年平均水温は少しずつだが、上がる傾向をみせている。海水温が上がれば水蒸気の量も増えるので、それがJPCZと相まって大雪をもたらすという説もあるようだ。(日本海の海水温の上昇と地球温暖化の因果関係は?)


日本海から押し寄せた雪雲は、日本列島の脊梁山脈(日本アルプスなど)の日本海側に雪を降らせ、太平洋側は乾燥した晴れの天気ということが多い。


しかし、東海・関東南岸を低気圧が通過し、関東上空に寒気が入りこんだ時は1月5日のように東京(関東)でも雪が降ることもある。

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