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NASA 「スペースX」の3万基衛星打ち上げに懸念 3日打ちあげの40基は磁気嵐で「墜落」


(写真はスターリンク衛星のイメージ ウィキペディアより )


ロイター通信によると、米航空宇宙局(NASA)は、米実業家イーロン・マスク氏が進めている衛星インターネットサービス用の約3万基の人工衛星打ち上げが、NASAの有人宇宙飛行や他の人工衛星や宇宙観測に障害を与えるおそれがあるとして、米連邦通信委員会(FCC)に書面で懸念を伝えた。


マスク氏はロケット打ち上げ会社・スペースXを使って、衛星インターネットサービス「スターリンク」計画をすすめている。


2018年2月にテスト用の衛星2基を打ち上げたのを最初に2019年5月から、商用サービスに向けた大規模な打ち上げを実施し、現在1600基の衛星が配備され試験運用も始まっている。


今年2月3日に通信衛星スターリンク49基を自社ロケットで打ち上げたが、そのうち、40基が強い磁気嵐の影響で運用高度まで上げられず、7日ごろ大気圏に再突入して燃え尽きた。


NASAの懸念表明が今回の「失敗」と関係しているかどうかは不明だ。


スペースXはスターリンク計画の第一弾の1万2000基の衛星打ち上げについて米政府の許可を得ている。第二弾として比較的低い軌道に30000基のスターリンク衛星を打ち上げる計画がある。


今回NASAが表明したように他の人工衛星との衝突、有人飛行船との接触の可能性への懸念が言われているほか、国際天文学連合、日本の国立天文台など科学者からも宇宙の観測に支障が出るとして対策を求める声があがっている。

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