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トランプ氏 「天才だ」と プーチン大統領賞賛 変わらぬ対ロ融和姿勢?/ガスパイプラインには反対


朝日新聞(電子版)は23日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部2地域の「独立」を承認したことについて、トランプ前米大統領が保守系のラジオ番組で「私はテレビで見て、『天才だ』と言ったんだ。プーチンはウクライナの広い地域を『独立した』と言っている。『なんて賢いんだ』と言ったんだ。」と語ったと報じた。


記事によると、ホワイトハウスのサキ報道官はトランプ氏の発言について問われ、「プーチン大統領と彼の軍事戦略をたたえるような人物からの助言は受けないようにしている」と話した、という。

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ロシアは、2014年のクリミア半島のロシアへの併合を機にG8から「排除」された。(オバマ大統領の時代)


トランプ氏は大統領就任後、ロシアのG7復帰を提唱する一方、NATO(北大西洋条約機構)加盟各国(とくに独)に軍事支出を増やすよう要請し、独仏とは溝が生じていた。


(就任前にはNATO脱退を言っていたので、加盟国に軍事費増大を求めるのは当然と考えていたかもしれない)


トランプ氏の発言は従来通りの対ロシアあるいはプーチン大統領への融和姿勢を示すものと思われるが、真意は不明だ。


トランプ大統領は、ロシアから天然ガスをドイツに送る「ノルドストリーム2」について、「ガス購入のためにロシアに莫大なカネを支払うドイツを、米国が(軍事費を出して)ロシアから守るのは不公平だ」と主張し、強く反対していた。


バイデン大統領は昨年5月に同計画を承認したが、これにはトランプ時代に冷え込んだドイツとの関係改善のねらいがあったといわれている。


今回のウクライナ2地域独立承認に対抗し、ドイツは対ロシア「制裁」として、完成した「ノルドストリーム2」の承認停止を発表した。


ドイツは旧東ドイツがソ連圏に属していたこともあり、天然ガスの4~5割をロシアから輸入している。ノルドストリーム2が稼働しなくてもエネルギー事情がひっ迫するということはないだろうが、停止の長期化はのぞまないだろう。


米議会には昨年末、ウクライナ問題が緊迫化するのに伴い「ノルドストリーム2」計画について「ロシアが戦略的に利用するおそれがある」として、参加企業に「制裁」を課すべきという議論が起きていた。今後の情勢次第でふたたび台頭する可能性がある。

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