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連合・芳野会長の自民党接近の意味するものは? 「国民民主」の予算案賛成は出来レースか


(上の表は立憲民主党代表選時の泉健太現代表ほか3氏の共産党共闘についての考え方)


立憲民主党の泉健太代表は25日、連合の芳野友子会長と会談し、「2022年度当初予算案に国民民主党が賛成したことは非常に重く、国民民主党との関係性が難しくなっている」と述べた。


これに対して、芳野会長は「賛成か反対かは党の判断だ。国民が予算案への賛成を事前に立憲に伝えていなかったことについては残念だ」と語った。


(事前に説明していたら大もめにもめただろうから、言わなかったのだろう)


芳野氏は前日24日に国民民主党の玉木代表と会談しており、その後の記者会見で「連合は予算に反対しているわけではない。組合員、労働者のためになるなら良いこと」と、連合じたいが予算に賛成ともとれる発言をしていた。


国民民主党が予算案賛成を決めたのがいつかは不明だが、芳野会長は2月17日に自民党の小渕優子組織運動本部長と会談している。この流れからみると、いわゆる出来レースというものだろう。


実際、「連合」を支持基盤とする立憲、国民の確執をよそ目に、自民党は25日に決めた運動方針案で「連合並びに友好的な労働組合との政策懇談を積極的にすすめる」と前年まではなかった「連合」を明記した。


「連合」は夏に予定されている参院選挙で「目的や基本政策が大きく異なる政党と連携・協力する候補は推薦しない」ことを発表している。25日の芳野―泉会談では「共産党」と「日本維新の会」を該当する政党として名前を挙げたという。


泉代表は夏の参院選に向け「野党候補一本化の努力をする」と芳野氏に伝えたという。共産党との共闘を念頭においたものだ。


泉代表は「候補者調整は政党が行うもので、どこの党と調整を行ってはいけないというものではない」との考えを示した。


とはいうものの枝野前代表のときのように政策協定を結んでの共産党との共闘は無理スジだろう。共産党のほうから自民党と近い関係になった「連合」の推薦を受ける候補とは共闘できないと言われる可能性もある。

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