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ロシア無差別攻撃を拡大 ウクライナ一般市民の犠牲増える 生物化学兵器への懸念も シリアで「黙認」の前例


NHKニュースは21日、ウクライナ東部の都市東部マリウポリではロシア軍による住民を巻き添えにした攻撃が続いているが、ロシア国防省は、守備に当たっているウクライナ軍に対して武装を解除し、町を明け渡すよう通告した。


ウクライナのメディアは、副首相が通告を拒否したと伝えている。


マリウポリでは、激しい市街戦、民間施設への砲撃が続き、8割以上の住宅が被害をうけ、病院、女性や子どもも避難していた劇場や学校が爆撃を受け、多くの犠牲者が出ている。


ロシアのプーチン大統領は「ウクライナが生物兵器を開発している」などと主張、ロシア軍高官は「ウクライナは米軍の支援で化学兵器(毒ガス)を造ろうとしている」と述べた。米側は虚偽の主張を繰り返して、ロシアがウクライナで生物・化学兵器を使うことを正当化しようとしている、と警戒を強めている。


米欧はじめ各国が警戒するのは、「シリア」の前例があるからだ。シリア内戦が本格化した2012年、ロシアが支援するアサド政権が化学兵器の所有を認めた。


「外部からの侵略」に目的を限定し、反体制派を含むシリア国民には危害を加えないと明言していたが、後に反体制派が支配する首都ダマスカス郊外や北部アレッポ、北西部イドリブ県で相次ぎ使ったとされる。


日本ではオウム真理教が多数の人を殺傷したことで知られる猛毒サリンも使われた。幼児、子どもを含む多くの一般人が犠牲になった。


当然ながら国連でも問題視されたが、ロシアは、2017年4月、シリアの毒ガス使用を非難し調査団を送るとの国連安保理決議に拒否権を行使した。米欧からは「毒ガス使用を黙認するもの」と強く批判された。


ニューズウィーク日本版(電子版)によると、ロシアは2018年に「アメリカがシリアの民間人に化学兵器を使おうとしている」との虚偽情報を発表し、シリアへの軍事介入を正当化したという。


参考リンク BBCニュース電子版 ニューズウィーク電子版
ロシア、国連安保理のシリア非難決議案に拒否権 各国は反発 - BBCニュースhttps://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/03/post-98284.php

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