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韓国大統領就任式 出席する政府要人はだれ 新大統領は岸田首相を招待? 難路の関係改善


韓国の新大統領、尹錫悦(ユンソクヨル)氏の就任式が5月10日にソウルで開かれるが、日本政府からだれが参加するかが、日韓関係改善に向けた第一歩として注目されている。


岸田文雄首相は26日、首相官邸で韓国の尹(ユン)次期大統領が派遣した「政策協議代表団」と面会し、日韓関係の改善に向けて意見交換した。


岸田首相はロシアによるウクライナ侵攻を念頭に、日韓関係を改善することの重要性を述べ、「戦時中の徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)賠償問題をはじめとする懸案の解決が必要だ」と述べたという。(NHKニュース電子版)


代表団は岸田氏に尹氏からの親書を渡したが、この親書に就任式に招待する旨が書かれていたようだ。


「韓日の誤解を解こう」…韓国次期大統領、就任式に岸田首相招待(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース


自民党内には岸田首相が「政策協議代表団」に会うことを「韓国への譲歩」として反対する声があった。懸案が解決する糸口もみえない状況で、岸田首相が就任式に出ることは難しいと思われる。


2012年5月、前大統領の朴槿惠氏の就任式には、当時、副総理だった麻生太郎氏が出席している。


2015年12月には、安倍晋三元首相と朴槿恵前大統領との間で、いわゆる慰安婦問題についての(解決)合意が結ばれた。


ところが、朴氏は財閥との癒着問題など不正事件が発覚し、広汎な市民運動が起こり失脚した。


かわって、2017年5月に大統領に就任したのが現大統領の文在寅氏だが、就任後、慰安婦合意を事実上破棄した。その後、徴用工の賠償金にあてるため、日本企業の財産差し押さえを命じる最高裁判決があり、日韓関係は悪化の一途をたどった。


ちなみに文氏の大統領就任式は、本人が地味にしたい意向のため、目だった海外首脳は参加していない。


5月20日から24日の日程で、バイデン米大統領が日本、韓国を続けて訪れる。その時点で、日韓ともに何らかの関係改善に向けた成果を米国に示す必要がある。


(米国従属という人はいるだろうが、ロシア=中国の西側でウクライナ戦争が勃発した現状を考えると、ロシア=中国の東側で、米日韓の連携姿勢の確認は必須と思われる。)


一方、退任を間近に迎える 文在寅大統領は26日夜、韓国の地元テレビ局JTBCのインタビューで日韓関係について「韓国政府は理念と関係なく立場を守ったが、日本が安倍政権下で右傾化し態度を変えた」などと、日本側に問題があるとの認識を崩さなかった。


大統領選は大接戦だった。韓国の国会では、文前大統領の与党「共に民主党」が大勢力を占めている現状を考えると、尹次期大統領が、自民党強硬派が期待?するような全面譲歩をすることは難しいだろう。


いっそ、安倍氏を特使として派遣するぐらいの離れ業をうってみてはどうだろう。特赦になった朴槿恵氏も大統領就任式に出席するそうだ。


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韓国の新聞が、朝日新聞が社説で、岸田首相が尹大統領の就任式に出席するよう促した、と伝えた。これによって、岸田氏の就任式出席は99.9%なくなったと思われる。


もっとも大きな問題は徴用工問題だが、韓国内でも混乱している慰安婦問題もくすぶっている。韓国がショックを受けた半導体材料の輸出規制問題や、最近では佐渡金山の世界遺産登録問題も加わった。


北朝鮮による拉致問題の解決に向けても韓国との関係の正常化は必要と思われる。

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