（写真は「カリーナ星雲」の宇宙の崖、NASAホームページより、クレジットはNASA　ESA＝欧州宇宙機関　CSA＝カナダ宇宙庁　STScI＝宇宙望遠鏡科学研究所　）

米航空宇宙局（NASA）は7月12日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（James Webb Space Telescope＝JWST」が撮影したカラー画像を公開した。
前日の11日にはジョー・バイデン米大統領が、観測史上で最も遠い星雲の画像をみずから「素晴らしい成果」として紹介していた。
James Webb Space Telescope - Webb/NASA

公開されたのは、いずれも印象的な映像。地球から約7600光年離れた「カリーナ星雲」の映像は「宇宙の断崖」と名付けられた。太陽の数倍の大きさの星も含む巨大な星雲で、ガス状の物質が月光に照らされた崖のようにみえる。

このほか、約2億9000万光年離れたペガサス座にある「ステファンの五つ子」と呼ばれる、銀河群の映像などが公開された。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はハッブル宇宙望遠鏡の後継として昨年12月に打ち上げられ、地球からおよそ150万キロ離れた宇宙空間で観測を開始した。NASA、欧州宇宙機関（ESA）、カナダ宇宙庁（CSA）の共同で運用する。