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内閣改造 やれるか「統一教会」外し 安倍派の処遇が焦点


岸田文雄首相は、10日に内閣改造と自民党役員人事を行うことを決めた。焦点は旧統一教会と関係がある有力議員が多い安倍派をどう処遇するかだ。読売新聞によると、安倍晋三元首相の弟、岸信夫防衛相は健康上の理由で退任するとみられている。台湾をめぐる情勢が緊迫しており防衛大臣にだれを起用するかが注目される。


新聞各紙の報道によると、岸田首相は当初、9月に内閣改造を予定していたとされる。報道機関の世論調査では参院選挙後、岸田氏の支持率が下がっている。安倍元首相の国葬について各調査で賛否が拮抗しており、早々に国葬を決めた岸田氏への支持に響いた可能性がある。内閣改造で浮揚につなげるねらいがある。


国葬についての国民の反対が多いのは、安倍元首相が銃撃されて死亡した事件をきっかけに、政治家とりわけ自民党と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりが明らかになったことがあるとみられる。最初は安倍氏の死を心から悼んでいた人にも、霊感商法や集団結婚式で(一部には)悪名高い「統一教会」と、近い関係だったと知って、なんで???と不可解さを抱いた人もいるのではないか。


実のところは、統一教会の政治部門ともいえる「国際勝共連合」の創立に安倍元首相の祖父岸信介氏がかかわっており、安倍氏が関係していても不思議ではない。(国際勝共連合の主張には自民党タカ派と重なるものもある。どちらが先かは不明だが。)


読売新聞によると、安倍派の議員で旧統一教会と関わりを認めているのは岸信夫防衛相、末松信介文科相、萩生田光一経済産業相、下村博文元文科相ら閣僚を含めた6人。


統一教会は2015年に旧統一教会から名称を変更して世界連合になったが、下村元文科相は変更を認証したときの文科相。霊感商法や壺売りで知られていた統一教会(旧称)の名称変更について、文部科学省の事務方は認めない意向だったが、下村氏が認めるよう促したとの疑惑が指摘されている。(下村氏は否定している。)


読売新聞によると、岸田首相は自民党役員人事については麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長を続投させる意向だという。岸田、麻生、茂木の三派連合は続くわけだ。


岸田首相が、旧統一教会と関係のある(あった)議員を、「国民の理解、納得が得られない」という理由で閣僚ポストから外すことは、ふつうに考えれば当たり前のことだ。とはいえ、主がいなくなった最大派閥「安倍派」をまったく無視することは難しいだろう。


とにもかくにも改造人事に注目である。(個人的には安倍氏側近といわれた萩生田氏の処遇が気になる)

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