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藤井五冠 菅井八段に敗れる A級順位戦1勝1敗に 「最年少名人」への難路

(藤井聡太五冠)


将棋の藤井聡太五冠と菅井竜也八段は10日、愛知・名古屋将棋対局場で第81期順位戦A級2回戦を戦い、先手・菅井八段が109手で勝った。藤井五冠、菅井八段ともに順位戦1勝1敗となった。


A級は10人のトップ棋士が名人戦挑戦権をかけて、10人総当たりのリーグ戦を戦う。藤井5冠が、今年度A級で最上位の成績をおさめ、渡辺明名人との名人戦7番勝負を勝ち抜けば、谷川浩司十七世名人の持つ史上最年少名人獲得記録(21歳2か月)を書き換えることになる。


今年A級トップの齋藤慎太郎八段は、8勝1敗で2位(5勝4敗)以下を引き離すダントツの成績だった。(名人戦では渡辺名人に敗退)。藤井五冠が最年少名人位を目ざすには、この先のA級順位戦は、ひとつも負けられない戦いになる。
(棋士はだれしも負けられない戦いをやっているので、この書き方はホントはおかしい)


菅井八段はプロ棋士では少なくなった「振り飛車」党で、この対局でも中飛車で臨んだ。中盤までほぼ互角で進み、次第にAI判定は菅井八段に傾いていった。一時、藤井五冠が互角以上に持ち込む局面もあったが、持ち時間を残していた菅井八段が冷静に対応し、最後は長手筋の詰みで勝ちきった。


菅井八段は藤井五冠が新人デビューし、連勝記録をつくって注目されたころ、「藤井さんの将棋はコンピューター将棋の手を指しているだけで面白みがない」と述べたことがあり、にわかに増えた藤井ファンからはにらまれる存在だった。


ところが、菅井八段はその藤井五冠に2連勝したあと5連敗を喫してしまった。菅井八段が藤井五冠の将棋への見方を変えたかどうかは不明だが、大事な順位戦で価値ある1勝をあげた。


菅井八段は対局後、「形勢判断が難しい将棋だった」と話し、疲れ切った表情を見せたという。菅井八段にとっても難しい将棋だったことは間違いない。

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