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高市氏「入閣に辛い気持ち」はなぜ? 人事権なき「大臣」は格下げ指摘も

(高田早苗氏は入閣にいまも「辛い気持ちで一杯です。」とツイッターで訴えた。)


高市早苗氏は、内閣改造に伴い自民党政調会長を退任し、経済安全保障相として入閣したが、15日の記者会見で、「小林鷹之前大臣を留任してほしかった」と述べて、やる気のなさを示しことが波紋を広げている。


高市・経済安全保障担当相は前日14日夜にも、自身のツイッターに「組閣前夜に岸田(文雄)総理から入閣要請のお電話を頂いた時には、優秀な小林鷹之大臣の留任をお願いするとともに、21年前の掲載誌についても報告を致しました。翌日は入閣の変更が無かったことに戸惑い、今も辛(つら)い気持ちで一杯です」と投稿している。


ここでいう掲載誌は、旧統一教会系の「世界日報」が発行する月刊誌のこと。政治評論家(故人)との対談が掲載されており、「外されてしかるべき」と自身も覚悟していた、ということのようだ。


無派閥の高市氏は昨秋の総裁選で安倍氏の応援をうけて立候補した。安倍派(当時は細田派)は票を高市氏と岸田氏にわけて、最終的には岸田氏が総裁に選ばれ首相となった。


高市氏は政調会長として、「日銀は政府の子会社であり、国債を増発しても日銀が借り換えれば何の問題も無い」という安倍氏の主張に沿い、積極財政論を展開していた。防衛費のGDP比2%引き上げについても先導し、岸田首相も抜本的な強化を約束したのは記憶に新しいところだ。


岸田首相の率いる派閥「宏池会」は軽武装・経済重視を基本に置いてきたが、中国・台湾情勢の緊迫化もあり、今のところ安倍・高市路線に押しまくられたという感も強い。


岸田首相には、高市氏を閣内に取り込むことで、予算編成や安全保障政策で(予想される)自民党タカ派のプレッシャーを下げるという深謀遠慮があったのではないか。(政調会長には安倍派の萩生田光一経産相が就任した。高市氏よりバランス感覚はあるように思われる)


大学教授で政治評論家の高橋洋一氏はニッポン放送 NEWS ONNLAIMNE で、「高市氏のつく経済安全保障相は内閣府大臣というものです。(中略)内閣府大臣は実は人事権がないのです。私から見れば内閣府担当大臣は格下げのイメージです。閣内に入れたとは言っても、手足を取ってしまったという感じがします。」と話している。


高市氏は高橋氏がいうように、入閣を「格下げ」と受け止めて、やる気のなさを露骨にみせているのかもしれない。


「人事権のない格下げ」である、河野「デジタル大臣」と高市「経済安全保障担当大臣」 – ニッポン放送 NEWS ONLINE

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