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菅氏の弔辞は「自民党葬」レベルと考えるわけ 「判断いつも正しかった」と統一教会接近の矛盾


安倍晋三元首相の国葬で、菅義偉元首相が友人代表としておくった弔辞が、情感あふれる内容で評判となっている。とくに取り上げられているのが、銀座の焼き鳥屋で、安倍氏に2度目の自民党総裁選に出馬をするよう3時間かけて口説き落としたというくだりだ。
筆者はこれを聞いたときに、「やはり、(国葬でなく)自民党葬で良かったんじゃないの」と思ってしまった。


【ノーカット動画】菅前首相の弔辞 安倍晋三元首相の国葬で - YouTube
  日本武道館

での代表取材映像


岸田文雄首相は国葬でやる理由のひとつとして、海外から多くの弔問者(元首クラスを含む)が来ることを挙げていた。菅氏の披露した話は自民党総裁選前のエピソードであり、自民党の内輪話である。海外の賓客がどういう感想を持ったかは、知らないが、退屈に思った人もいるのではないか。


(「日本じゃ自民党の党首は、実力者が銀座の焼き鳥屋で決めている」と格好の土産話になったかもしれない。)


弔辞の最初の方で、菅氏は「天はなぜ、よりにもよって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から、生命を、召し上げてしまったのか。口惜しくてなりません。」と言っている。これにも違和感を持った。


安倍氏が病気や不慮の事故で亡くなったのなら、こういう表現もあるだろうと思う。しかし、安倍氏は白昼、多くの人の眼前で銃撃されて死亡したのであり、悲劇をもたらしたのは「人」であって「天」ではない。


菅氏は安倍氏の旧統一教会への接近をどの程度、知っていたのか。筆者の知るところではないが、何を「口惜しくてなりません」と考えているのか、気になるところだ。


菅氏は弔辞で「(安倍)総理、あなたの判断はいつも正しかった。」といっているが、旧統一教会との関係を続けたことは、結果的にみて大きな失敗だった。もとより、筆者は言葉尻を捉えているのである。



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