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米国・SVB銀行 過去10年で最大の経営破綻 「預金凍結」暗号資産にも波乱

YOU TUBE シリコンバレー銀行の破綻を伝えるCNNニュース
SVB collapse is second-largest bank failure in US history - YouTube


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ブルームバーグ通信などによると、米テック企業への融資で知られる米銀・シリコンバレー銀行(SVB)が10日に経営破綻した。カリフォルニア州の金融保護当局によって閉鎖され、連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれたと、両当局が発表した。
SVBが破綻、米当局の管理下に-過去10年余りで最大の米銀破綻 - Bloomberg


SVBはカリフォルニア州と東部マサチューセッツ州に17の店舗を展開し、IT関連企業に投融資を拡大していた。総資産は昨年末の時点でおよそ2090億ドル、日本円でおよそ28兆円に上る。


SVBの破綻にいたった理由は、米国の利上げと、IT企業の経営悪化という、マイナスの相乗効果にある。金利の上昇により、保有する債券価格が下落する一方で、経営が悪化したIT企業などの預金引き出しが相次いだことで、経営が行き詰まった。


ブルームバーグ通信によると、SVBは米国のベンチャーキャピタルが出資するスタートアップのほぼ半数と取引しており、米ベンチャーキャピタルが支援するテクノロジーおよびヘルスケア企業で昨年上場した企業の44%は同社顧客だったという。


一方、SVBに資金を預けている、米ドル連動型の暗号資産(仮想通貨)USDCの発行元=米サークル社は11日(日本時間)、33億ドル(約4,450億円)の電信送金が未処理のまま残っていることを公表した。


USDCは約400億ドルの準備金を、現預金や米財務省証券で保有することで、1USDC=1ドル程度にフィックスしている。(市場取引価格は多少の変動はある)SVB破綻の影響で、
USDCは、現在(12日日本正午)は1ドルを少し割り込んで取引されている。


連邦預金保険公社のプレスリリースによると、預金保険が適用されるのは25万ドル未満の預金者のようだ。サークル社が自社の資金を取り戻せるかどうかは現時点ではわからない。(買収先を探しているとも言われる)


サークル社は「(SVBに預けていた)33億ドル分はカバーして、USDCの価値を維持する」考えを示している。(COINDESK JAPAN)
USDC、ドル・ペッグを維持できず-SVBに33億ドルの準備金 - Bloomberg


3月8日には仮想通貨(暗号資産)分野への投融資を拡大していた米・シルバーゲート銀行の持ち株会社「シルバーゲート・キャピタル」が銀行業務の終了と任意清算(預金の全額返済)を発表している。


SVBの破綻が米FRB(連邦準備制度)の利上げ姿勢にどのような影響を与えるかも注目される。行き過ぎたITバブル=暗号資産バブルが崩壊する過程という冷静な見方もできるだろう。

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