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ソニー生命社員 リモートワークで170億円を詐取 海外子会社使い不正送金

(ソニー生命のホームページ)


リモートワークで170億円詐取 海外子会社使い不正送金 行方わからず 


日経新聞などの報道によると、警視庁捜査2課は11月29日、ソニー生命保険の社員(32)を同社の海外連結子会社の銀行口座から約170億円を外部の口座に不正送金したとして、詐欺容疑で逮捕した。


資金は全額米国の銀行口座に送金されたが、行方は判明していない。


日経新聞によると、この社員は、コロナウイルス対策で在宅勤務をしていた今年5月中旬、ソニー生命・連結子会社で、英領バミューダ諸島に本社をおく再保険会社の「SAリインシュアランス」名義で、正規の取引を偽装し、米国の銀行口座にあった170億円の資金を別の米銀行の口座に送金した疑いが持たれている。


社員はSAリインシュアランスの社員を兼務していた。SA社は21年春に事業を終了し、9月末の清算に向けて金融資産の現金化などの業務を担当していた。


本来ならこうした大きな額の送金は取締役会の決議を経た上で米国の投資運用会社に手続きを委託していた。この社員は、正規の手続きを踏まずに上司の承認を得たように偽装して送金していたという。


別の社員が送金指示をした翌日、別の社員が多額の送金記録を見つけて発覚した、という。


再保険会社は、保険会社が再保険料を支払うことで、自社のリスクの分散をはかる。


保険会社が一時に多額の保険料を払う状況に陥った場合に、あらかじめ決められた(再)保険金を受け取る仕組みだ。再保険会社は、別の保険会社に契約の一部を引き受けてもらう再々保険契約を結ぶこともある。


不正の動機はわかっていないが、この社員が再保険会社の資金を何らかの形で不正に運用して、巨額の損失を出していた可能性がある。


日経新聞によると、警視庁は米連邦捜査局・FBI連携して資金の行方や動機などの解明にあたるという。

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