中国の対ロ輸出46%増 軍民両用物資が継戦力を支える 制裁関税 さらに米中亀裂広がる
YOU TUBE TBS NEWS DIG ロシア・プーチン大統領が中国訪問 習主席との結束の強さをアピール 一方で市民からはウクライナ侵攻への懸念も|TBS NEWS DIG - YouTube
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ロシアのプーチン大統領と中国の習近平(シージンピン)国家主席は16日の北京での首脳会談で、緊密な両国関係を確認し、互いに不可欠な存在であると述べた。ロシアのウクライナ侵攻が長期化するにつれ、ロシアにとって、経済・技術そして軍事大国の中国は欠かせない隣国になっている。
中国は不動産不況と米国とのハイテク摩擦を反映して、昨年は輸出入とも対前年比マイナスを記録した。その一方、対ロシアは輸出入ともプラスで、とくに輸出は同46%と高い伸びとなった。
輸出品目では乗用車や貨物自動車(トラック)が増えた。そのほか、一般機械や電子機器類も伸びたことが、米政府・議会で指摘され、化学品(火薬の材料)などを含め、いわゆる軍民両用物質をロシアの軍需企業に輸出しているとの批判が出ている。
4月下旬にブリンケン国務長官が中国を訪れ、習近平国家主席、王毅外相らと会談したときにこうした懸念を伝えたと報じられた。
一方、ロシアからの中国への輸入額は対前年比で14%増えた。原油や石炭、石油ガスなどが増えており、ロシアは「米欧プラス日本」による経済制裁で開いた穴を埋めている形だ。
バイデン政権は14日、中国に対して、電気自動車(EV)やEV用電池、太陽光発電パネルなどについて輸出禁止的な高関税(最高なんと100%)をかけると発表した。大統領選挙を控えた産業保護政策なのは明らかだが、前任のトランプ氏から始まった中国の封じ込め政策とみることもできるだろう。(トランプ氏はバイデン氏は生ぬるいと言っているそうだ。)
米中の対立の構図は、ウクライナ戦争の帰趨、米大統領選の行方もからみ、どうなるかはだれも見通せない。