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米ハイテク株大崩れで日経平均は大幅安 市場は円高⇒株安に転換か 月末 日銀「利上げ」に注目

深浦サブロー

YOU TUBE TBS NEWSDIG日経平均、約3か月ぶりに3万8000円割れ 「円高」が大幅ダウン要因に|TBS NEWS DIG - YouTube
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25日の東京株式市場は、前日の米市場でハイテク株が下落したことや、為替市場で円高・ドル安が進み、一時1ドル=152円80銭台の円高ドル安水準になったことで、大幅安の展開となった。25日終値の日経平均株価は、前日比1,285円安の3万7,869円となった。
日経平均の下落幅は16年6月24日の1,286円に次ぐ史上9位となった。


日本の25日、米現地時間で24日の米国株式市場は、ハイテク株が売られ大幅な下げとなった。


日経平均は午後2時56分に、前日比1,329円安の3万7825円をつけた。売買代金は5兆1,999億円で、1カ月ぶりの高水準。


米ハイテク株の高値に追随してきた日本株だが、ここへきて大きく息切れすることになった。


日本独自の要因としては、日銀が利上げするとの観測がここへきて、高まってきたことがある。


自民党の茂木敏充幹事長は22日に都内であった講演会で、「(日銀は)段階的な利上げの検討を含め、(金融政策を)正常化する方向で着実に進める方針を明確に打ち出すことが必要だ。」と述べた。


これに先立って、河野太郎デジタル担当相は17日に公開されたブルームバーグテレビジョンのインタビューの中で、「円安は輸入物価の上昇を招くマイナスの方が大きい」との認識を示し、円安が行き過ぎているとして、日銀に利上げを求めた」と発言。


米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げに転じるとの観測が出てきたところに、河野発言が拡散して、為替相場は1円以上円高に動いた。


7月30日、31日の日銀金融政策決定会合で、日銀は国債の買い入れ減額のスケジュールの公表を行うことにしている。市場では河野氏、茂木氏という次期自民党総裁選の有力候補の利上げ発言が相次いだことで、国債買い入れ減額の発表と同時に、短期金利の利上げをするとの見方があるようだ。


日銀が短期金利を上げても、0.1%から0.25%に引き上げるぐらいとみられている。為替相場が急速に円高に動いたことで、この水準が続けば、日銀が短期金利を上げなくてもそれと同じぐらいの切り上げ効果があるともいえるだろう。


河野デジタル相、茂木自民党幹事長はともに有力政治家で次期自民党総裁選に出ることはほぼ確実だ。とはいえ、財務省・日銀からすると、外野からの声にしか過ぎない。岸田文雄首相のカゲが薄いことは否めないが、月末の日銀会合に注目である。

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