株価 当面の目標は「半値戻し」3万6800円 平成バブル崩壊「全値戻し」に34年
YOU TUBE メ~テレニュース歴史的なジェットコースター相場に街の人は「一喜一憂しちゃだめ、10年様子を見ます」 名古屋 (24/08/06 15:16) - YouTube
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6日の東京株式市場は過去最大の下げとなった5日から一転して、寄り付きから大量の買い注文が入り反発して始まった。午後には値を戻す一幕もあったが、日経平均株価は前日終値より3,217円高の3万4,675円で終わった。上げ幅は1990年10月2日の2,676円を超え過去最大となった。
日本株の大幅下げは企業業績から乖離(かいり)しているという見方があるが、円安バブルと半導体バブルというふたつのバブルが崩壊して、落ち着きどころを探していると考えるべきだろう。
その昔、「半値戻しは全値戻し」という相場格言があった。それにならえば、最高値4万2,224円(7月11日)と、5日の最安値(だと考えたい)3万1,458円の差となる1万700円の半値戻しの水準、3万6,800円程度が当面の戻りの「目標」となる。
この相場格言は、何かの理由で株価が大きく下落しても、下落幅の半分まで戻すくらいの勢いがあれば、いずれは元の高値水準まで戻る=全値戻しになるという意味だ。
ただし、1990年に始まった平成の株式バブル崩壊後の相場は、同年7月に半値戻しを達成したが、「全値戻し」は実に34年後の今年2月22日、終値で3万9,098円をつけるまで実現しなかった。
そんなわけで、だれも「半値戻しは全値戻し」を持ち出さなくなったが、証券アナリストは何らかの目標を顧客に示す必要がある。それは、キリのいいところでやはり「半値戻し」になるだろう。
そこから、上がれば再びこの格言は息を吹き返すこともあるだろうが、市場参加者の大方が何らかの理由で株が下落すると考えれば、売った方が得策となる。売りが売りをよんで、株は下がることになり、この格言はお蔵入りとなるだろう。
ネットで「半値戻しは全値戻し」を検索すると、いくつもヒットするが、半値に戻ったところで「全値戻し」を欲張らずに売ったほうがいいという記述もある。
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1989年末の日経平均高値は3万8915円だった。そこから翌1990年4月2日には2万8,002円まで下げた。同年7月には3万3000円まで上げて、「半値戻し」を達成したが、イラクのクエート侵攻をきっかけに原油が高騰して、米景気が低迷、日本株も再び下落に転じた。
当時の米国は原油の純輸入国で、原油が高騰すると景気は悪くなったのである。
