韓国 尹大統領「戒厳令」に謝罪はすれど進退は与党に一任 弾劾否決に期待か
NHK の尹大統領談話テレビ中継より
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241207/k10014661111000.html
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韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、テレビの生中継で国民向けて、戒厳令の宣言について、「誠に申し訳なく国民に心からおわび申し上げます」と、謝罪の言葉を述べた。
みずからの責任については、「(非常非常戒厳の宣言について」法的・政治的責任を回避しません」とした上で、「(自身の)任期を含めて政局を安定させる方法はわが党(与党の「国民の力」)に一任する」と述べた。
韓国野党の「共に民主党」は7日夕にも国会で大統領の弾劾訴追の採決を行う構えだ。与野党の議員数からいって、与党「国民の力」から8人の造反者が出れば、可決されることになる。
尹大統領は3日夜、戒厳令を突然宣言し、国会に軍の部隊を出動させた。議会関係者や集まった市民が部隊を押し止める一方、4日未明、国会で210人の議員が戒厳令の解除提案に賛成し、「大統領のクーデター」は、失敗に終わった。
このときは、20人近くの野党議員が解除提案に賛成したとみられ、その議員が弾劾に賛成票を投じれば、可決されることになる。
尹大統領による突然の戒厳宣言と、国会に武器を携行した特殊部隊を突入させたことへの市民の反発は強く、韓国国会前には尹大統領の弾劾(逮捕)を求める市民が多数集まっている。
尹大統領の任期=去就を含めて、弾劾が否決された場合の方が、韓国の政情混乱は長期化するおそれがある。
「国民の力」の韓東勲代表は6日、「尹錫悦大統領の早急な職務停止が必要と判断した」と述べ、野党が提案する大統領の弾劾訴追に賛意を表明した。
しかし、その後の与党議員総会では、一致した結論が出せず、7日朝に、尹大統領の謝罪と「与党に一任する」との声明となった。韓代表は7日の大統領声明後に改めて、「尹大統領の早期退任は避けられない」と述べており、与党内で意見が割れているようだ。
