将棋の渡辺九段 A級順位戦を2戦続けて途中投了 手術したヒザの痛みで続行困難
YOU TUBE 囲碁将棋TV 朝日新聞社より 夕食休憩後、渡辺明九段を待つ佐藤天彦九段。渡辺九段はこのまま戻らず「投了」となった。
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将棋の藤井聡太名人(竜王など七冠)への挑戦者を決める名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の28日の対局で、渡辺明九段(40)がケガをしたヒザの不調から佐藤天彦九段(37)に対して、「対局の続行が困難」として、途中で投了する異例の事態となった。
渡辺九段は昨年5月に左脚の前十字靱帯(じんたい)断裂のけがを負った。本人の説明によると、原因は趣味のフットサルという。
昨年12月のA級順位戦の千田翔太八段との対局でもヒザの痛みのため途中で投了していた。昨年12月19日~今年1月20日まで休場しており、今月23日に開かれた朝日杯将棋オープン戦の本戦1回戦も、本人の申出により不戦敗となっていた。
28日の対局が休場明けの最初の対局だったが、再度不戦敗となったことで、渡辺氏の今後を危ぶむ声が出てきそうだ。
今月23日に開かれた早指しの朝日杯将棋オープン戦の本戦1回戦も、渡辺氏本人の申出により不戦敗となっていた。
A級順位戦は、10人のトップ棋士が相手を変えて、年間に9局を指す。成績首位の棋士が藤井名人(竜王など合わせて七冠)に挑戦する。(勝敗が並んだ場合はプレイオフで決める)
渡辺九段は通算のタイトル獲得数31を数え、永世竜王、永世棋王の資格を持つ。将棋解説などで軽妙なトークを披露する機会も多く、藤井聡太七冠が台頭する以前からのファンが多い。
千田八段との対局後、渡辺九段の夫人で漫画家の伊那めぐみさんが、旧ツイッターで、渡辺九段から「(対局時の)正座のせいで(じん帯が)7割くらい切れてたんじゃないか」、「あと正座のせいで半月板も損傷してるって」と打ち明けられたことを投稿した。
この投稿は、将棋ファンの間で少なからぬ波紋を呼んだが、その後、渡辺九段はけがはフットサルプレイ時のケガだったと、正座原因説を否定している。
