棋王戦初戦 藤井七冠「残り3分」キープして増田八段を圧倒 最善手続けてスキをみせず
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将棋の藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖の七冠、22)に増田康宏八段(27)が挑戦した50期棋王戦第一局は高知市で行われ、藤井棋王が終盤、持ち時間3分をキープしたまま、将棋AIの示す最善手を指し続け、増田八段を圧倒、3連覇に向けて初戦を飾った。
棋王戦は持ち時間各4時間で一日で決着をつける。「ストップウオッチ方式」を採用しているため、相手が指してから1分未満つまり59秒以内で指せば、持ち時間は減らない。
(1分を計るストップウォッチの針が、指した瞬間にゼロの位置に戻るのと同じ。つまり、持ち時間が3分となっても、正味で3分59秒、残されている。)
先手番の藤井棋王が、残り3分(プラス59秒)になったのは、終盤に入った97手目から。ライブ中継するアベマTV・AIの判定は藤井67%:増田33%で藤井有利を示したが、増田は12分を残していた。
そこから、藤井は次の一手を、記録係りの「50秒」という声を合図にするかのように指し続けた。しかも、その手がアベマ・AIの示す最善手とあっては、研究の深さで知られる増田も持ち時間を削られ、耐えに耐えたが及ばなかった。
対局は先手番・藤井棋王が得意とする作戦、角換わりで始まった。増田八段は、事前の「研究」が行き届いていたのか、序盤はほとんど時間を使わず、指し進めた。
昼食休憩後は、増田八段も時間を使って読む場面が続き研究局面を離れたことをうかがわせた。それでもアベマAIの判定は次第に増田八段に傾き、増田59%、藤井41%とやや増田有利を示していた。
その流れが変わったのは増田が76手目に藤井の角頭にあてる3四銀を指したとき。アベマAIの判定は藤井53%、増田46%とわずかに逆転し、持ち時間も藤井24分、増田23分と並んだ。
増田の健闘はそこまでで、最後には藤井の「永遠の3分」に引き離されていった。
アベマTVで解説をつとめた阿久津主税(あくつ ちから)八段は「増田九段が研究した作戦を真正面からぶつけてきて、藤井棋王がそれを受ける展開となった。藤井棋王が互角の局面から少し優勢となってからは手堅く手堅く指して、相手にチャンスを与えなかった」と語っていた。
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mso-bidi-theme-font:minor-bidi;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:
JA;mso-bidi-language:AR-SA"> 防衛3連覇を目指す七冠王・藤井棋王に、念願のタイトル初挑戦を決めた増田八段が挑戦する注目のシリーズが開幕。高知市で行われた第1局は、藤井棋王の先手で角換わりの将棋となると、後手の増田八段が趣向を凝らした進行となった。増田八段が大舞台のために用意した作戦とあり、その全く目の離せない展開に。中盤は長い競り合いとなり、両者にとって面白さを感じる場面もあったものの、藤井棋王が抜け出してからは
