日産 神奈川県の2工場休止か マザー工場追浜が消える衝撃 負の影響 広く波及のおそれ
読売新聞などによると、日産自動車は国内5工場のうち追浜(おっぱま)工場と、子会社の日産車体・湘南工場の2工場を閉鎖する方針を固めた。(日産自動車は、閉鎖など決まったことはないと言っている。)
日産が神奈川の追浜と湘南の2工場閉鎖へ…世界7工場削減計画、海外はメキシコや南アフリカなど : 読売新聞
2工場で国内生産能力120万台の3割以上にあたる自動車をつくっており、従業員はあわせて5千人を超える。自動車産業は、多種多様な素材や部品を必要とするだけにすそ野が広く、負の影響は地元、地域経済だけではすまないだろう。
日産の24年度の国内生産は約64万台にとどまった。報道によると、追浜と湘南の2工場は稼働率が50%を切り採算割れの状態で、閉鎖(休止)を決断したとみられる。
追浜工場は1961年に操業を開始して以来の長い歴史を持つ。海外生産を展開するにあたって、共通の生産システムを築くためのマザー工場の役割を果たしてきた。
最近では2010年に、日産が世界初の本格量産EV(電気自動車)として売り出したリーフは、追浜工場で生産されてきた。そのリーフも栃木工場に生産を移管することがきまっている。
追浜で生産する売れ筋のコンパクト乗用車である、「ノート」、「ノートオーラ」も栃木工場に生産を移す可能性がある。
日産車体・湘南工場は商用車「AD」などを生産しているが、一部報道では生産打ち切り説も流れている。
米トランプ政権は日本からの輸入車に25%の追加関税を課すことを決めており、日産の販売台数の4割を占める北米市場の先行きはまったく見えない状況にある。
中国市場ではEV(電気自動車)の投入が遅れ、ピーク時に140万台だった販売台数は24年には半分の70万台に落ち込んでいる。
建て直しに向けた課題は、生産体制の見直し(削減)だけではすまないところに日産の苦しさがある。