王位戦第5局 藤井六冠 意表の「玉飛接近」で伊藤二冠に快勝 「真似しないで」とアベマ解説の富田五段

藤井六冠の八冠獲得後のタイトル戦の成績表
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将棋の第67期王位戦七番勝負の第5局は8月26、27日の両日、徳島市で指され、先手の藤井聡太王位(竜王、名人など合わせて六冠、24)が、93手で挑戦者の伊藤匠二冠(23)を破り、対戦成績を3勝2敗として、タイトル7連覇にあと1勝とした。
将棋の格言に「玉飛接近すべからず」とあるが、藤井六冠は、1日目の55手、8八の自玉に、2九にいた飛車を7九にぴたりと寄せる意表の一手を放った。7筋からの攻めを敢行し、2日目に入っても攻めを切らさず、伊藤二冠は持ち時間を残しながら、投了に追い込まれた。
紹介した格言は、自玉の近くに自分の飛車がいると、終盤に、王手や詰めろ(詰めの一手前)がかかりやすくなったり、玉の「犠牲」となって飛車をとられたりするので、離しておいた方がいいという含意がある。
ところが、この対局で藤井六冠は、あえて玉飛接近の陣形を築いた。終盤には自陣から7筋に飛車筋を通して相手玉の退路を封じ、完勝をおさめた。
初日にライブ中継したABEMA・TVの解説をつとめた富田誠也五段は「相当に強い方でなければ、7九飛車を指しても、そこから勝つのは難しい。将棋ファンの皆さんは真似しない方がいいですよ」と話していた。
王位戦第6局は、9月8、9日に神奈川県秦野市で行われる。王位戦7番勝負は2日制で、持ち時間各8時間。先に4勝した方が王位を得る。