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日銀はいつ「利上げ」に転換できるか? 介入だけでは円安止まらず

YOU TUBE TBS NEWS DIG 155円台まで円安進行の中 日銀がきょうから金融政策決定会合|TBS NEWS DIG - YouTube
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34年ぶりの円安水準が続く中、25日から26日の日程で日本銀行の金融政策決定会合が始まった。


同会合に合わせて、政府が円安に歯止めをかけるためドル売り円買い介入を行うとの観測が出ている。


しかし、日銀は3月にマイナス金利の解除をしたばかり。円安要因のひとつ、日米金利差を縮めるため、現在0~0.1%としている政策金利(短期金利)の誘導目標を上げるとの見方はほとんどない。


日銀の利上げと「シンクロ」しない為替介入の効果は限定的で、一時的には円高に動くかもしれないが、いずれ円安にもどるだろう。基本的に米国の景気は強く、日本は弱いからだ。


(仮に日銀が誘導目標を0.1%から0.2%に上げても、米国の政策金利5.25%~5.5%との金利差は大きく、為替市場は反応しないかもしれない。ただ、日銀が継続的に利上げを
するとなれば別だ。)


日本はなにぶんにも金利のある世界に慣れていない。短期金利を少しでも上げると、住宅ローンが上がるとか、金利負担で中小零細企業は困るとか、諸方面から反発が出ることが考えられる。(マイナス金利解除で、早くもそういう特集がテレビで流れていた。)


鈴木俊一財務相は、4月18日から、米・ワシントンで開かれた日米韓財務相会議、G7会合、G20会合に出席し、「円安への懸念を共有することができたのは一つの成果」と述べ、さらに、「日本側から為替相場の行き過ぎた動きに適切な対応を取る考えも表明した」と、為替介入を示唆する発言をした。


日銀は26日に発表する「経済・物価情勢の展望」レポートで、物価上昇の見通しを上方修正し、近い将来の利上げを匂わせるが、とりあえずは為替介入でこれ以上の円安を抑えにかかるのではないか。


短期金利の引き上げは早くて6月の金融政策決定会合があるが、物価動向次第だろう。

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