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ドラマ「VIVANT」反中感情煽ると中国政府系メディア批判 「フィクション」だからで乗り切れるか

深浦サブロー

日本民間放送連盟の放送基準

TBS系のドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」で、中国人工作員が、自衛隊の秘密部隊である別班員の指を切り落としたり、胸を指したりする場面があり、中国国営のニュースサイト、「環球時報」が、「事実をゆがめて中国への敵意を扇動している」と批判した。


TBSの龍宝正峰社長は、29日の定例記者会見で、作品はフィクションであり、国家間の対立をあおる意図はないと説明した。


別班については、政府はその存在を認めておらず、ドラマでも「架空」の組織と弁明するのは、理由がないとはいえないが、それでは、中国という実際にある国の工作員から別班の隊員が拷問を受ける描写(演出は)どうなのか。


案の定というべきか、中国側は、「拷問は、日本軍が中国の抗日義士に用いた拷問と類似している」といい、日本の弱点である、歴史認識(忘却)をついている。


TBSの想定外だったのは、VIVANTの問題は、民放の生命線であるスポンサー企業に波及していることだろう。サンリオは「VIVANT」とのコラボ商品(ヴィヴァンちゃんぬいぐるみ)を販売していたが、29日、サンリオの中国法人・三麗鴎国際貿易は公式ウェイボ(Weibo)を通じてコラボの終了を正式発表した。


サンリオグループの企業理念にそぐわない表現が含まれていると判断したため。さらに、今後予定していたプロジェクトや宣伝活動も中止するとした。


民放の放送基準には、 ▽国際親善を害するおそれのある問題は、その取り扱いに注意する。 ▽人種・民族・国民に関することを取り扱う時は、その感情を尊重しなければならない。

とある。(放送基準は、ドラマを含めた放送全般、CMにまで適用される。


龍宝社長は、「特定の国家をおとしめたり、国民感情を傷つけたり、民族対立をあおる意図はない」と言っているが、日中関係の改善を間違いなく遠ざけるだろう。


国会では、高市首相の台湾有事答弁を評価する、参政党がヴィヴァンを高市首相がみたかどうかを尋ねたが、参政党に気に入られるドラマはロクなものではない。(高市首相は「正月に録画をみる」と答えたが、その感想をいうだろうか。)

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