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独BMW 上海展示会の「アイス差別」 「炎上」続き排斥運動も

YOU TUBE ANNnews 「外国人にだけアイス」物議 怒り収まらず“連日抗議” 中国のモーターショー(2023年4月26日) - YouTube


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読売新聞電子版は25日、中国の上海モーターショーで起きた独BMWによる「アイスクリーム差別?問題」は、江蘇省のある企業が、不買運動を通り越して、BMWを保有する社員に売却を求めるまでにエスカレートしていると伝えた。中国のSNSではBMW車を壊す画像が多数アップされBMWの「炎上」は続いている。
「アイス事件」怒り続ける中国、BMW不買運動も…抗議のため自ら買った大量のアイス配る来場者(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース


事の発端は19日、BMW傘下の「MINI」のブースで、来訪者にアイスを配るサービスをしていたときに起きた。


(後にネットに公開された一連の動画をみると)2人の中国人女性がアイスをもらおうとしたところ、中国人女性スタッフは「もう配り終えた」といささか素っ気なく断った。しかし、その後にきた、外国人の男性にはふつうに対応し、アイスを手渡し、食べ方まで丁寧に教えた。笑顔も見える。


中国人への「塩対応」の動画がSNSに投稿されると、「差別だ」との声がネットに湧き上がり、BMWへの批判が集まった。21日には、BMWブースにきた人が「中国人には無料だ!」と叫んで大量のアイスをBMWブース前に置き、多くの客が殺到する騒ぎも起きた。


読売新聞記事によると、江蘇省のある企業はBMW車を保有する社員向けに「1か月以内に売却する誓約書を書いてください。応じない従業員は解雇します」との通知を出した。代わりに2万元(約40万円)の補助金を出し、国産の最高級車「紅旗」を購入するようにも求めている。


BMWの世界販売台数は、2022年の年間で約240万台。中国は、BMWとMINIを合わせて3分の1にあたる79万台を売る、重要市場である。


今回の騒動は冷静に考えれば、中国人スタッフの対応ミス(教育ができていない)が原因で、BMWの企業姿勢まで問うのは行き過ぎにみえる。


ただし、中国はいまや年間に自動車約2700万台を生産する、圧倒的な自動車大国であることを忘れてはいけない。(2位の米国は1000万台と半分以下だ。)BMWは高級車として富裕層に人気が高いが、ふつうの中国の人たちを軽視していると、いつか「出ていってもいいよ」と言われる日がくるかも知れない。


2012年、政府が尖閣列島を国有化した際、トヨタ自動車はじめ日本メーカーは「不買運動」で痛い目にあっている。いまの日本と中国の関係を考えれば、BMWの一件を他人ごととは考えていないはずだ。


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現代ビジネスの記事によると、アイス問題を最初に取り上げたのは上海の『澎湃新聞』だったようだ。アイスクリームのサービスは、本当に外国人(欧米人)限定のサービスで、それを問題視した人がSNSに一連の動画をアップしたのかもしれない。
上海モーターショーで「日本車のガラパゴス化」が鮮明に…! この残酷な現実をトヨタはどう受け止めるのか(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
なお、MINI側がアイスクリームは、MINI提供のアプリをスマホに入れた人限定と説明している動画もある。

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