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ニッケル相場混乱で中国企業巨額損失の危機 ロシア侵攻のあおりで 取引帳消しの異例の措置

(写真はさまざまなニッケル金属 ニッケル協会ホームページより)


ブルームバーグ通信(電子版)によると、先週8日のロンドン金属市場(LME=LONDON METAL EXCHANGE)でニッケル価格が2日で2.5倍に暴騰し、異例の取引停止となった。


世界有数のニッケル生産国であるロシアが経済制裁を受けたことで、供給不安から価格が上昇、売り方が一斉に買い戻しに走り、いわゆる踏み上げ相場となった。


最大の売り方は、世界最大のニッケル生産会社、中国の青山控股集団を創業した項光達氏とされ、市場には含み損は20億ドル(約2310億円)を超えるとの見方もある。


取引再開はロンドン時間16日午前8時(日本時間同日午後5時)の予定だ。項氏側に銀行団が一定の保証をつけることで合意したようだ。



LMEは8日の取引停止前の数時間の取引を取り消しする措置を取っており、この異例の措置に批判的な声も多いという。


再開時の価格によるが、項氏側は救われ、買い方はもうけをフイにしてしまうということになるからだ。


ニッケルはステンレス鋼に多く使われるが、最近では電気自動車(EV)用の電池向けの需要が増えている。

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