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中国・習主席は米と関係改善を望まず? 4機目小型気球?北米上空で撃墜


YOU TUBE FNNプライムオンライン アメリカ軍 新たな飛行物体を撃墜 3日連続4件目 気球より「小型」 - YouTube


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ウォールストリートジャーナルは12日午後、米軍のF16戦闘機がカナダのヒューロン湖の上空で新たな飛行物体を撃墜した。この物体は八角形の形をしており、高度6000メートルの高度を飛行していたという。
4日に中国の偵察用気球(中国は気象観測用気球と主張)が米国サウスカロライナ沖で、米軍機に撃墜されて以来、米軍上空で破壊された気球らしい飛行物体は4機目目となる。


2機目は10日にアラスカ上空で、米軍戦闘機が撃墜した。大きさは小型乗用車程度とされる。
3機目は11日カナダユーコン準州で、上空1万2000メートルを飛ぶ、小さな円筒のような物体が、米国とカナダの防衛組織、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の戦闘機によって、撃墜された。


1機目については、中国政府が、中国民間製の気象観測用気球であることを認めて、撃墜について厳重抗議したが、2機目以降は反応を示していない。


1機目の米国を縦断した大型気球は1月30日にカナダの領空を通過して、31日に米アイダホ州に入った。米国を南東方向に縦断したが、米戦闘機F22ラプターが4日、サウスカロライナ州沿岸で撃墜した。


気球の全長は約60メートルで、機器を積載していた部分は大型バス3台分ほどの大きさ。プロペラ様のものがついており、遠隔制御により高度や飛行方向を変える機能を備えているとみられる。


大型気球は高度2万2000メートルの「ニアスペース」といわれる超高度の空域を飛んでおり、高性能(だが高すぎて製造中止が決まった)戦闘機F22ラプターが、空対空ミサイル・サイドワインダーで撃墜した。


CNNニュース9日電子版は、米情報機関当局者の見方として、「中国軍は気球を用いた広範な偵察活動を実行しており、米本土上空に最近飛来し米軍戦闘機が撃墜した気球もこの一環である。」との情報を伝えた。
この当局者は「偵察活動では多数の類似した気球を動員しており、一部は中国南部の海南島から飛ばしている」と述べている。
中国軍、広範な偵察気球活動 5大陸で24回か 米情報機関 - CNN.co.jp


海南島からアラスカまでの距離は、約10,000キロ。時速100キロ(ジェット気流は強いところで毎秒100mという)で飛行したとして100時間、4~5日はかかる。


ブリンケン米国務長官は2月4日から中国を訪問し、習近平国家主席とも会う予定だったが、偵察気球が米国領土の上空で確認されたことを受けて、3日に取りやめを発表した。
このことから、中国軍部内に米中の関係回復を歓迎しない勢力が、意図的に最初の偵察気球を飛ばしたとの見方も出ていた。


その場合、2号機以降の飛行高度が低く、性能が落ちる気球をなぜ中国が飛ばしたのかという疑問が残る。(中国でないこともありうるが・・・)


2機目以降も中国が飛ばしたものならば、習近平国家主席が米中関係の改善を望んでいない可能性がある。2機目~4機目は5,000~10,000メートルと飛行高度も低く、民間機の飛んでいる高さだ。航空の障害になるとして、撃墜されても文句はいえないからだ。米本土を縦断したうえで撃墜された1機目のあとの念押しということになる。


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なお、米国で最初に撃墜された「偵察気球」が5日にコロンビアなど中南米で確認されている。これについては6日に、中国外務省報道官が「中国の民間用のものだ」と認めた上で、「天候の影響で飛行ルートを外れ、誤ってカリブ海上空に入った」と説明している。


これも米軍は偵察衛星などで見つけていた可能性がある。カナダ米国の領空を侵犯することなく、中南米に達したとすると、遠隔操縦性能はかなり高いとみられる。

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