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新年度早々 株式市場は大幅下げ 日銀短観だけでは説明できない

YOU TUBE 日テレNEWS【4月1日の株式市場】株価見通しは? 三浦豊氏が解説 - YouTube
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名実ともに新年度相場入りした1日の東京株式市場は、日経平均株価の終値が前営業日比566円安の3万9,803円となり、大幅な下げとなった。新年度早々の下げは理由がいまひとつはっきりしない不思議な下げとなった。


下げの理由として、この日発表された日銀の3月短観(企業短期経済観測調査)で、大企業製造業の景気判断指数が4期ぶりに悪化したことを嫌気したという説明がある。


しかし、大企業製造業の景況感の悪化といっても指数の下げはわずか2ポイントで、景況感「いい」が「悪い」を上回っているのは変わらない。下げの理由は、ダイハツなどが認証取得をめぐる不正にからんで車の製造、出荷を停止した影響が大きい。


こうしたことを株式市場はすでに織り込み済みのはずだ。(まだ織り込んでいなかったら、株式アナリスト失格だろう。それに、全業種おしなべて下げるほどの材料ではない。)


日経平均株価の3月期末の配当落ち分は約260円ほどとなる。それを考慮した日経平均は40,500円くらいが妥当な水準といわれていたが、1日は前日比270円以上のプラスで寄り付いたあと、売りが出てあれよあれよという間に、4万円を割り込んでしまった。


日経短観の発表は午前8時50分、株式市場の始まる10分前だ。株式市場は現物株の買い優勢で始まった後、日経平均先物の売りに押されて、現物の売りを巻き込んで下げたとみられる。


日銀は3月19日の金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決めている。短観の調査表発送日は2月27日、回収基準日は3月13日で、同会合の前になる。マイナス金利解除を予想した回答があったかもしれないが、回答に大きくは影響していなとみられる。

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