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シン・日経平均はバブル高値を抜くか 銘柄入れ替えでバブル期とは別物に

YOU TUBE 日テレNEWS 【株価】バブル期以来の高値更新 日経平均株価が3万3000円台突破 - YouTube 
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14日の東京株式市場は前日の米株式市場が上昇したことを好感して、日経平均株価・225種は続伸し、一時、バブル崩壊後の最高値を更新した前日終値3万3018円を300円以上、上回って取引された。


バブル期の日経平均史上最高値(終値ベース)は、1989年(平成元年)12月29日の3万8,915円。まだ、5,000円以上の差があるが、株式アナリストの一部には、バブル期最高値の更新、さらには日経平均4万円が視野に入ってきたという声もある。


日経平均に連動する投資信託を、一般投資家がスマホで買える時代だが、乗り遅れまいと手を出す前に、バブル期の日経平均最高値といまの日経平均の水準を比べることに、ほとんど意味がないことを知っておく必要がある。


というのは、1990年以降、2022年までに、日経平均株価の採用銘柄225社のうち7割近くが入れ変わり、いまの日経平均は、1989年末のそれとは「別物」のシン・日経平均に変わっているからだ。高値を更新するシン・日経平均が、バブルといえる水準なのかそうでないのか、それが問題なのだ。


過去をさかのぼって説明すると、1990年まで日経平均の採用銘柄の入れ替えは1年に1銘柄あるかないかだった。1991年から流動性の乏しい銘柄を外すという新基準ができ、1991年には6銘柄が入れ替えられた。(流動性のない銘柄は基本的に発行株数が少ない会社、あるいは持ち合いで浮動株が少ない「低位安定株」が多かった。


その後も年に1、2銘柄の入れ替えがあったが、2000年4月には30銘柄の大幅入れ替えをした。この年の日経平均は入れ替えた4月に高値をつけた後、下落基調となり年間では43%の大幅下落となった。


いわゆる「ITバブルの崩壊」と呼ばれる下落だが、下落の何割かは30銘柄を一挙に入れ替えたことにあるとも言われている。その話はさておき、この時点で1990年からの累計で60銘柄が入れ替わっている。シン日経に変わる途中段階である。


その後も銀行(企業)の合併や再編などによる銘柄の交替や、定期的な入れ替えで、2022年までに225銘柄の7割近い155銘柄が入れ替わっている。もはやシン日経になったといっていい。


さて、いまの日経平均の水準が割高(将来下がる)か、割安(まだ上がる)かを日経平均PERでみる。PER(株価収益率)は、株価が1株あたりの純利益の何倍かを表す指標だが、これが高いほど「割高」(低いほど「割安」)となる。


6月13日のPERは指数ベース、われわれが見ている、日経平均PERは20.01倍だが、加重平均ベースでは15.05倍だった。日経平均のPERは15倍ぐらいが適正といわれている。加重平均ベースでは適正だが、指数ベースつまり、単純平均ベースでは「割高」感がある、ということになる。ややこしいが、どちらをとるかはその人次第である。


ちなみにバブル期ピークの1989年末のPERは60倍(ただし、東証一部上場銘柄)だった。いくら何でもそこまでは、買われまいと思うのだが・・・。バブル期を知る筆者としてはシン日経の先行きに注目している。米国の株式市場、金利動向次第というところがあるが、勢いとしては3万8,000円ぐらいは行きそうである。(根拠はないことをお断りしておく)


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日経PERはヒストリカルデータ - 日経平均プロフィル を使いました。
下記のインターネットサイトの記事を参考にしました。


会社四季報オンライン|株式投資・銘柄研究のバイブル
日経平均4万円の条件:1株当たり利益が増える3つの理由と株価上昇シナリオ | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

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