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ソフトバンクG 虎の子 英アーム社株を公開へ 米ウィワークは窮状続く 利益が消える?

YOU TUBE テレ東BIZ 英アーム 最大7.7兆円で米上場へ【モーサテ】(2023年9月6日) - YouTube
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ソフトバンクグループ(SBG)は5日、SBGが実質的に保有する、英半導体設計アーム社が月内に予定する株式新規公開(IPO)について、米預託証券(ADR)の公開価格の仮条件を、47~51ドルに設定していることを公表した。時価総額は、最大約520億ドル(約7兆7千億円)になるとみられる。


SBGは、IPO後も株式の90・6%を保有する予定。2016年7月にSBGはアームを320億ドル(当時の為替レートで3兆3000億円)で買収した。SBGの含み益はざっと計算して200億ドル(いまの為替レートで2兆9000億円)となる計算。


すでに過去の話だが、SBGは中国のIT事業の巨人、アリババの大株主で、その莫大な含み益は、SBGの投資の源泉となった。


ところが、孫正義氏(会長兼社長)の目利き力が曇ったのか、米国の起業家向け貸しオフィス、ウィワーク社への投融資は、本人も認める「失敗」となった。創業者の不正会計の露見や新型コロナで利用が激減したことで、23年3月までに1兆6、000億円の損失を出した。


SBGは巨大な投資会社になっており、ウィワーク社などの損失処理のためアリババ株のほとんどを売却したため、アーム社株はSBGにとって、最後の「虎の子」といえる。


そのウィワーク社だが、ロイター通信などによると、8月9日のニューヨーク市場で株価が38.5%下落し、1株0.12ドルまで落ち込んだ。「事業継続の前提に疑義がある」とみずから表明したためで、ロイター通信は、(ウィワークの)「上場計画がいったん頓挫した2019年以降で最大の混乱と言える。」と報じている。


ウィワーク社の窮状と、アーム株の売り出しのタイミングが重なったのは偶然の一致と思われるが、アームの株式公開による利益で、ウィワーク社などの損失を処理しても、なおSBGに投資余力があるかどうかが、注目される。SBGのポートフォリオにウィワーク以外の不良資産(企業)がどのくらいあるかどうかにかかっている。

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