将棋の山下3段 竜王戦トーナメントで谷合4段に敗れる 3段リーグ戦はあと1勝で4段昇段

YOU TUBE 元奨励会員アユムの将棋対局実況より。アユム氏は、山口3段は持ち時間が1時間30分と短いリーグ戦より、5時間と長い竜王戦各組予選の方が、力を発揮できるのだろうと語っている。
https://www.youtube.com/watch?v=4Nev_lgSlso&t=65s
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将棋の竜王戦決勝トーナメントは25日、東京将棋会館で、竜王戦5組で優勝した山下数毅・奨励会3段(17)と、同6組優勝の谷合廣紀4段(31)の対局が行われた。先手の谷合四段が87手で勝ち、山下3段の快進撃を止めた。
奨励会は、将棋連盟の運営するプロ棋士の養成機関で、山下3段は「棋士」となる4段昇段を目指して、3段リーグを戦っている。
竜王戦は読売新聞が主催する。全「棋士」のほかに、3段で好成績をおさめた者1名が参加できる。(女流棋士の高位者、アマ竜王戦の上位者も参加する)
山下3段は前期、竜王戦6組で準優勝の成績をおさめ、今期は3段ながら同5組でランキング戦を戦って優勝し、決勝トーナメントに歩を進めていた。
将棋連盟は、先に、山下3段が奨励会員として5組ランキング戦を勝ち進んだことを評価して、奨励会規程に特例を加えた。特例により、山下3段は、3段リーグであと1勝すれば、「棋士」となる4段に昇段する資格を得る。
谷合4段は東大工学系大学院博士課程で、AIを研究する異能の棋士。みずから将棋AIの開発を手掛けるが、一般的にAIの評価が下がることが多い、「振り飛車」の戦法を使うことで知られている。
今回も谷合4段が四間飛車の戦法を採用したのに対して、山下3段は居飛車に構えた。山下3段は30手目に8筋の歩を突いたが、この手が失着だったようで、放置して攻めに転じた谷合4段が着実にリードを広げ、短手数での快勝となった。
現時点で、山下3段の3段リーグでの成績は4勝4敗のタイ。あと、10対局あるが、通算で勝率2割5分以下になると降格点がつき、4段昇段の資格を失う。
逆算すれば、残り10対局のうち1勝を上げれば、晴れて4段昇段となる。
ただし、特例で昇段した場合は、4段フリークラスからの出発となり、順位戦に加わるC2級に上がるには、一定の成績をあげなければならない。(山下3段なら1期抜けも可能だろうが。)
もしかすると、3段の中には、4段昇段を確実にした山下3段の「気の緩み」をついて1勝を挙げようと思う者もいるかもしれない。奨励会員の人生をかけた対局が続く、3段リーグは、今期もまた目が離せない。
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「棋士」になるには、年度中に2回行われる3段リーグで2位以上の成績をあげるか、次点を2回とることが基本になっている。(ほかに編入試験による4段編入の道もある)
山下4段は23年度前期、14歳のときに3段リーグで次点1(成績3位)を得ている。
将棋連盟は4月11日付けで、奨励会員が5組ランキング戦決勝まで進んだときは「次点1」を付与すると決めており、この規程(特例)により、山下3段は「降級点」を取らない限り、4段昇段を手中にしている。