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H3の開発遅れで「定年延長」のH2Aロケット 高い成功率も商業打ち上げは50回のうち5回だけ

深浦サブロー


YOU TUBE JAXA 打ち上げのライブ中継https://www.youtube.com/watch?v=MZopG-xQN1s

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H2A型ロケットの最後となる50号機は、29日未明に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられ、16分後に政府の観測衛星GOSATーGWを予定軌道に投入し、打ち上げは成功した。


テレビや新聞報道は、「有終の美」を飾ったとねぎらいムードが漂うが、H2Aが通信衛星会社などから受注した、「商業打ち上げ」は、50回のうち5回にとどまっている。あとの45回は日本政府から受注した衛星や探査機で、いってしまえば、税金を使った公共事業である。


米国のイーロン・マスク氏率いる、スペースXは年間140機を打ち上げており、商用打ち上げに飛躍的な変化をもたらした。


H2A後継のH3ロケットの打ち上げを担う三菱重工業は、有終の美を飾ったあとは、失敗の許されない打ち上げが待っている。


H2Aは最終的な打ち上げ成功率98%を誇るが、1回100億円という、打ち上げ費用の高さが、商業打ち上げ受注のネックになっていた。


本来なら、その費用を半分の50億円程度に下げた、H3ロケットに後継を譲って、退役しているはずだった。しかし、H3ロケットの開発の遅れと、初号機の失敗で、現役を続けざるをえなかったのだ。


米スペースXは、日本からみればケタ外れの打ち上げを成功させている。ときに派手な爆発・失敗が目を引くが、地上に着陸して再利用できるロケットも実現の途にある(ようにみえる)。


国際競争力のある航空・宇宙産業の育成は、故安倍晋三氏の打ち出した産業育成策のひとつの柱だった。三菱重工は、航空機分野ではミツビシスペースジェットを進めていたが、米国の認証を得られないまま、計画は頓挫して失敗に終わった。


それだけに、三菱重工にとっては、H3ロケットの商用受注は必ず成功させなければいけない案件といえる。報道によると、H2の打ち上げにかかわった三菱重工の関係者は、ほっと安堵の胸をなでおろしているようだが、H3に関わる人の緊張の日々はまだまだ続くだろう。





























欧州のアリアンスペースは7月、H3のライバルとなる新型ロケット「アリアン6」初号機の打ち上げを成功させた。すでに21回の商業打ち上げを受注している。このうち18回は米アマゾンが構想する通信サービス向けの衛星だ。

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