（写真は打ち上げられるH2A４５号機＝三菱重工業ホームページより）

三菱重工業は２３日午前０時３２分、英国の移動体衛星通信サービス大手の衛星を搭載したＨ２Ａロケット４５号機を、南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。約２６分後、衛星の分離に成功した。

Ｈ２Ａは２００５年の７号機からの連続成功を３９回に伸ばした。

通信衛星は英国インマルサット社（Inmarsat）の第6世代通信衛星「Inmarsat-6」シリーズの初号機衛星（I-6 F1）。三菱重工業によると、I-6による通信機能は、世界中で利用されている衛星通信サービスの利便性を向上させるととともに、インマルサット社独自のグローバルなネットワーク通信網構想「ORCHESTRA (オーケストラ)」実現に向け、重要な役割を担うと期待されている。

今回の打上げ成功によりH2Aロケットは97.8%の高い成功率を達成した。

Ｈ２Ａが衛星打ち上げサービスで、海外から受注した衛星や探査機を載せるのは今回が５件目。

４５号機は当初２１日の打ち上げ予定だったが、天候の悪化が予想され２２日深夜に延期。機体に確認事項が見つかったが、問題がなかったことがわかり、予定より約１時間遅らせて打ち上げられた。