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非製造業に人手不足の壁 日銀6月短観 大企業は回復も 鈍い中小の改善


中小の非製造業では人手不足が顕著になっている。地方の飲食業でも配膳ロボットを導入する動きがある。YOU TUBE MRT 宮崎放送ニュースより、
人手不足の救世主?「配膳ロボット」宮崎県内でも活躍広がる 2022.4.27(水) - YouTube
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日本銀行が3日に発表した6月の日銀短観(企業短期経済観測調査)は、「大企業・製造業」の景況感を示す業況判断指数が(DI)が上向きになる一方、中小企業は全般的に回復がにぶく、置いてきぼりになる傾向が出ている。


とくに、中小企業・非製造業は雇用面で人手不足の企業が多く、新型コロナ禍からの回復需要を取り込めていないとみられる。


大企業・製造業のDIは、前回3月調査から4ポイント改善し、プラス5となった。エネルギー価格や原材料価格の上昇が一巡したことで、「自動車」や「石油・石炭製品」などの業種で改善がみられた。大企業・製造業のDIが上向いたのは7四半期(1年と9ヶ月)ぶり。


一方、中小企業・製造業のDIはマイナス5と、前回3月調査時のマイナス6からほぼ横ばいだった。ただし、DIはマイナス=水面下に没したままで、大企業・製造業に比べると回復が遅れている。原材料の価格上昇を、製品価格に十分、転嫁できないことなどが要因とみられる。
(中小・製造業は大手の下請けも多い。大手が仕入れ価格の値上げを受け入れない、または値切ることはよくある。)


非製造業でも、大企業と中小企業で回復に差がある。大企業・非製造業のDIは3月調査を3ポイント上回り、プラス23ポイントだった。5期連続の改善となった。


新型コロナウィルス感染症が5類に移行し、旅行や外食機会の減少がおさまったことや、インバウンド需要の回復が大きいとみられる。


中小企業・非製造をみると、前回調査のプラス8ポイントから、プラス11ポイントになり、やや改善したものの、大企業・非製造業に比べると、回復は遅れている。


企業規模を問わず、非製造業では人手不足が問題になっている。とくに、中小企業・非製造業では、雇用人員が「不足」と答えた割合が、「過剰」という割合より43ポイント上回り、不足感が強い。(不足71.5%、過剰28.5%)。


人手を増やせないため、売上の回復がはかばかしくない可能性がある。

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