将棋の山下3段 竜王戦の活躍で4段昇段ほぼ確実に 恐るべきは現時点で2勝2敗の3段リーグの苛烈

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将棋のプロ棋士養成機関、「奨励会」に在籍する山下数毅(かずき)3段(16)は5月12日、大阪高槻市・関西将棋会館で行われた第38期竜王戦5組ランキング戦決勝で、同じ森信雄7段門下の兄弟子、高田明浩5段(22)を千日手指し直しの末に破り、竜王戦決勝トーナメント進出を決めた。
将棋連盟は、山下3段が奨励会員として5組ランキング戦を勝ち進んだことを評価して、奨励会規程に特例を設けており、「棋士」となる4段昇段はほぼ確実だ。
「棋士」になるには、年度中に2回行われる3段リーグで2位以上の成績をあげるか、次点を2回とることが基本になっている。(ほかに編入試験による4段編入の道もある)
山下3段は23年度前期、14歳のときに3段リーグで次点1(成績3位)を得ている。将棋連盟は4月11日付けで、奨励会員が5組ランキング戦決勝まで進んだときは「次点1」を付与すると決めており、この規程(特例)により、次点を2回取り、4段昇段はほぼ手中にしている。
(5月2日に準決勝で勝ったときに次点1が付いている。決勝勝利は4段昇段に花を添えるものといえる)
筆者が「ほぼ確実」と書くのは、「ただし書き」として、仮に25年度前期の3段リーグで降段点となる勝率2割5分以下の成績になった場合、「次点1」の付与は行わない」とあるからだ。
山下3段の前期(24年度後期)3段リーグの成績は12勝6敗だった。すでに始まっている今期3段リーグ戦で降段点がつくようなことはないだろうが、できれば1位か2位の成績で胸を張って四段になって欲しいと考えている将棋ファンは多いだろう。
現時点で山下3段のリーグ戦績は2勝2敗となっている。日程的には、高田5段に勝つ前に山口裕誠3段(23)に負けている。まことおそるべきは3段リーグといえようか。
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3段リーグ戦で1位、2位になった場合は4段になり順位戦C2級で戦うが、次点2回の場合は順位戦とは関係のないフリークラス4段に編入となり、C2級に上がるためには一定の成績が必要となる。どこまでも厳しい実力本位の世界なのだ。
現時点で山下三段の成績は2勝2敗だ。竜王ランキング戦の快進撃に比べると、やや見劣りがするが、これはこれで激しい生存競争の中にある3段リーグの厳しさを示すものかもしれない。