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電発・大間原発 断層評価に重大ミス 深さ3キロを3メートルと誤る 安全審査を中断

YOU TUBE 日テレNEWS、大間原子力発電所ルポより
【原子力政策の方針転換】「次世代原発」新たに建設可能に 安全性は… 最前線を取材 - YouTube
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読売新聞・オンライン28日付け記事によると、電源開発が建設中の大間原子力発電所(青森県)の安全審査で、地震の際、原発に影響を与える断層の深さを本来、地表から3キロ・メートルとするところを3メートルとして、地震動を計算する信じられないミスをしていた。原子力規制委が疑問を指摘し、審査は止まっているという。


同紙によると、データ解析を委託した企業が、入力を誤ったため。電源開発は誤りをチェックする機会が14回あったが、見逃していたという。委託先の企業だけでなく電源開発じたいの「能力」が問われる。


算出された地震動が大きいため、原子力規制委が電源開発に2回確認を求めたが、誤りを否定したという。2月に誤りを報告し、規制委は再発防止策を指示した。


今回、問題となった断層と大間原発の位置関係は不明だが、断層の深さを地表に近い5メートルに設定した場合、地震時に大きな揺れが想定される。原発建設の成否にかかわるミスを電発と委託された会社がなぜ見落としたのか、説明が求められる。


大間原発は出力が国内最大級の138万キロ・ワット。電源開発が2008年に着工したが、2011年3月の東京電力福島第一原発の事故を受けて、安全基準が強化されることになったため、建設を中断していた。その後、電源開発は2014年に新規制基準に基づく安全審査を申請した。


原発の地震に関する安全審査では、断層の評価が(津波とともに)問題になることが多い。地震が起きたときに断層を動かしたり、揺れが断層を伝わったりして、地上施設に大きな被害を与えるおそれがあるためだ。


日本原子力発電が再稼働をめざす、福井県・敦賀原子力発電所2号機の審査では、日本原電が提出した資料に誤りが次々に見つかり、原子力規制委は審査を中断している。


敦賀原発2号機については、地震が起きた際に、原子炉の真下を走る断層が近くを通る活断層に引きずられて「動く可能性がある」との指摘があり、審査の行方が注目されている。

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