
スーパーのコメ売り場では、農協(JA)の銘柄パールライスが税別、5キロ=3500円から3,700円程度で売られていた。
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コメ生産者から卸、小売の流通までひっくるめたコメ業界は、先々、「余り物に値なし」という相場格言を身にしみて感ずることになるかもしれない。
農水省が発表した、2月のコメの民間在庫は、前年2月の200万トンに比べて100万トン増えて、300万トンとなった。24年夏からのコメ価格上昇で、農家の増産意欲が高まった一方、少子高齢化でコメ消費が減退しているためだ。
(コメが高くなったため、消費者の「主食」需要が麺類やパンなど小麦製品に振り替わったともいわれている。)
在庫増を反映して、スーパーなどコメの店頭価格もじわじわと下がり、5キロ=4,000円を割り込むところまできている。
25年産の主食用米の生産量は前年産に比べ67万6000トン増の746万8000トンだった。それに加えて政府備蓄米を60万トン売却しており、在庫が100万トン増えるのはムリもない話だ。
在庫増対策として、農水省は今年とれる26年産米について、20万トン程度を政府備蓄米として買い入れることを決めている。
ただ、25年産米の在庫が多ければ、27年産米が本格的に出回る前に、売り切ろうという業者が出るのは必至だ。コメは梅雨を超すと、低温倉庫などで保管しないと品質(食味)が落ちるのは避けられないからだ。
民間在庫の「民間」には純粋民間の卸業者のほかに、農協(JA)も入っている。純粋民間業者はともかく、農協にある25年産米在庫は、どこかの段階で、食料安全保障の名のもとに政府が買い上げることになるのではないか。
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