コメ乱高下の主犯はだれだ 備蓄米放出に抵抗した農協 こんどは余剰米買上げを要望

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コメの店頭価格の下落が続いている。一時期、5キロ=5,000円程度で売られていたコメは足元では5キロ=3,000円台にまで下がり、3000円を割るところも出ている。
「山高ければ谷深し」とは、高値をつけた相場が下がるときは、下げ幅も大きくなるという相場格言だ。
そもそもコメが高値となった要因のひとつは、24年産米の需給ひっ迫で、民間のコメ流業者に「買い負け」した農協系集荷団体が、早い段階で、25年産米について高い予約金をコメ農家に提示したこと。
これが農家の増産意欲を刺激し、25年産の主食用米の生産量は746万トンと、24年産米に比べ67万トンも増えた。
主食用米の在庫は、6月末時点で約250万トン程度と見込まれ、適正水準(約180~200万トン)を大きく上回っている。下がるのも理の当然だ。
今年の予約金は、昨年より低い額を提示するケースが多く、現段階で示せない農協もあるという。
福井県農協などは早くも、政府備蓄米として、26年産の新米を買い上げるべきだと言っている。
コメ価格が高かった25年夏に石破茂氏(当時首相)が主張し、「どんどんつくって、国内で余ったら輸出すればいい」とも述べた。
日本のコメ農家は多数が小規模農家のため、生産性が低く、内外価格差は3倍から6倍に達する。石破氏は農水相も経験しているが、増産すればコストが下がり、輸出競争力もつくと考えていたなら、驚くべき夢想家といわざるをえない。
さて、米価が下がるのをよそに、燃料や肥料、農業資材、包装資材にいたるまで、コメの生産コストは上昇している。みのりの秋の米価次第では、農家、農協、さらには政治家を巻き込んで、一波乱あるだろう。