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円急騰 東京株は大幅安 植田総裁 追加利上げ「示唆」に過敏反応? 円安=株高時代の終焉

深浦サブロー

YOU TUBE TBS NEWS DIG「円高進行は異常なまでに速い」午前の日経平均株価一時1300円以上↓ 緊張感のある取引続く|TBS NEWS DIG - YouTube
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8月1日の東京株式市場は、外国為替市場で急速に円高が進んだことを嫌気して、寄り付きから全面安の展開となり、日経平均株価は一時、前日終値比で約1,300円超下げて3万8,000円台を割り込んだ。終値は同975円安の3万8,126円だった。


日銀は31日の金融政策決定会合で、政策金利(無担保コール翌日もの金利)を0.1%から0.25%に引き上げた。


植田和男総裁は同会合後の記者会見で、(物価が今後も上がっていけば)「引き続き金利を上げていく」、「政策金利0.5%を壁とは意識していない」と述べた。これに、為替市場が反応し、一気に1ドル=150円を超えて149円台をつけた。


為替市場が、日本の追加利上げと、9月に予想される米国の利下げの両方を織り込んで、一気に円高ドル安が進んだとみられる。それにしても、日米の金利が逆転したわけでもないのに、あまりに円高と株安のスピードが早すぎる。(株安は、自動車の認証不正が明るみに出たトヨタ株の大幅下げが影響した可能性がある)


テレビのコメンテーターなどは、日本では長くゼロに近い低金利が続いたため、国民一般に利上げの意味、あるいは影響するところがわからなくなっていると、話している。


日本に先行して、シカゴ商品市場で日経平均先物が売られたところをみると、海外の投機筋が、利上げに不慣れな日本人の売りを誘うために、先物で売りをしかけた可能性がある。


12年前に日銀の異次元緩和が始まって以来、証券市場は、「円安は株価にプラス」という「信条」だけを頼りに国内投資家に株を売り込んできた。これを、ひっくりかえせば、「円高は株価にマイナス」となるのは当然の成り行きといえる。


円高がその程度にもよるが、株高につながる、新しいシナリオを編み出すまで、為替も株も当面は落ち着きどころを探る展開になるだろう。


日経平均株価は7月11日に終値ベースで直近の最高値4万2,224円をつけたが、このときの為替相場は1ドル=160円~161円だった。あとから振り返って歴史的な転換点になるかもしれない。

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