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「機密情報を持ち逃げしました」楽天Mobile知人にメール ソフトバンク元社員企業秘密漏洩事件初公判

「機密情報を持ち逃げしました」元ソフトバンク社員が楽天モバイル知人にメール
ソフトバンク企業秘密漏洩事件初公判で 検察側明らかに 被告は無罪主張


 (写真はソフトバンク本社とソフトバンクモバイル本社)

携帯電話大手ソフトバンクから楽天モバイルに移籍した元社員(46)が、高速移動通信方式「5G」サービスの秘密情報を楽天側に持ち出したとして、不正競争防止法違反(営業秘密の領得)事件の初公判が7日、東京地裁で開かれた。


検察側は冒頭陳述で、元社員が楽天モバイルに勤める知人に「機密情報を持ち逃げしましたので、ガッツリ、やりましょう!」とメッセージを送信したことをふまえ、「(転職先での)業務に利用しようとした」と指摘した。


これに対して、元社員は「情報が営業秘密にあたると認識していなかった」と述べ、無罪を主張した。


弁護側は、情報が「ソフトバンク以外の人には利用価値がなく機密情報とはいえない」と述べた。


被告は今年1月12日、ソフトバンクを退職する2019年12月31日までの間に、同社の営業上の秘密データーをサーバーから盗みだしたとして、警視庁に不正競争防止法で逮捕されていた。


得たデーターは、楽天モバイルの社員になった(2020年1月1日付)後、楽天モバイルのサーバーにアップしていたという。


警視庁の調べによると、ソフトバンクに辞職を申し出た19年11月から退職までの間、約30回にわたって、同社から約170の情報ファイルを持ち出した疑いがあるという。


被告は技術者としてソフトバンクに勤務していたころ、5Gを含む携帯電話の基地局のネットワーク構築をしていた。光通信システムなどの特許情報や秘密情報を知る立場で、ソフトバンクの退職時には情報を漏出しないとの誓約書に署名していた。


ソフトバンクは今年5月6日、元社員と転職先の楽天モバイルを相手取って、10億円の損害賠償や秘密情報を元に建設した基地局の使用差し止め、秘密情報の廃棄などを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。


ソフトバンクは約1000億円の損害賠請求権があるといっており主張しており、請求額は審理に応じて拡大するとしている。



参考 12月8日付け朝日新聞記事

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