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ソフトバンクグループ株式 大幅下落 史上最大3兆円超の赤字を嫌気 四半期決算

(YOU TUBE ソフトバンクグループ 決算説明会アーカイブ動画 
ソフトバンクグループ株式会社 2023年3月期 第1四半期 決算説明会 アーカイブ動画 - YouTube )


今年4~6月の第1四半期決算で巨額の赤字を計上したソフトバンクグループ(SBG)株式は、9日の東京株式市場で、大きく売り込まれ、前日終値比400円安(7.0%)の5295円で取引を終えた。


SBGが8日に発表した、第1四半期決算は、最終的に3兆1600億円の大幅な赤字を計上した。日本企業では史上最大規模。


SBGは、傘下のビジョンファンドを通じて海外のスタートアップ企業などに投資をしているが、世界的な株式市場の低迷で、保有株式の評価損として2兆8000億円余を計上した。このほか、円安で米ドル建ての純負債の円建て価格が膨らみ、為替差損8200億円を出した。


孫正義・SBG 会長兼社長は「3か月で3兆円の赤字を出した。創業以来最大の赤字を出したということを真摯に反省すべきだと考えている。7兆円あったビジョンファンドの利益がほぼゼロになった。(株安の)いまが買い場だという考えに駆られることもあるが、全滅は避けなければならない」と述べ、新たな投資は抑える姿勢をみせた。


SBGの業績は、世界の企業に投資するビジョンファンドの損益で大きく左右される。2021年度の通年決算(22年3月期)では、韓国ネット通販大手クーパンや、中国配車サービス滴滴出行(ディディ)の株価下落で3兆7300億円の投資損失を計上している。


SBGは中国のネット通販巨人、アリババの大株主で、含み益の大半はアリババ株だと言われている。その含み益も大きく減っている。
有望とされる非上場株では、英国半導体設計大手のアーム社の全株式を保有する。アーム社株式については、米半導体大手エヌビディアに売却予定だったが、今年2月に米独禁法当局の反対により売却を取りやめた。いまは単独での上場を目ざしている。


米国株式市場は牽引役だったIT関連企業の業績が頭打ちとなったことから、IT関連株はおおむね調整局面を迎えている。ウクライナ戦争の長期化や、中国経済の停滞、米中対立の深刻化が世界経済の足を引っ張っており、SBGには逆風が続きそうだ。

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