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個人FX投資家には遅過ぎた為替介入? 介入前にロスカットの嵐吹く

YOU TUBE FX、為替介入でドル円大暴落!大爆損者続出!!! - YouTube
このYOU TUBEを投稿した個人トレーダーは、円買い持ちをしていて含み損が膨らんだため、1ドル156円になったあたりでドルの買い持ちポジションをとった。ネットの買いポジションを小さくして、「九死に一生を得た」と話している。
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ドル円の外国為替市場は、ほかの市場と同様に売る人と買う人がいて、基軸通貨ドルに対しての円の値段が決まる。ブルームバーグ通信によると、3月下旬からの円安局面では、日本の個人投資家の多くは、日本の通貨当局(財務省・日銀)の介入を期待して、ドル売り(円買い)のポジションをとっていた。


日本・財務省の素性を明かさない「覆面介入」によって、一時、1ドル=160円近い円安水準をつけた為替相場は乱高下のあと、現在(5日日本時間午前8時半)は153円近い水準で取引されている。果たして、本邦個人投資家は勝ちをおさめることができたのか。


3月下旬に為替相場は、2022年秋、日本の通貨当局がドル売り円買い介入をした1ドル=152円に接近していた。国民一般に円安が物価高につながることが周知され、円安阻止のため、日本財務省が為替介入に踏み切るという期待が高まっていた。


ところが、鈴木俊一財務相(神田眞人財務官)は3月27日に「投機的な動きには断固たる措置をとる」と「口先介入」をしただけで、152円の「防衛ライン」はスルーされた。ようやく?介入したのは一時、1ドル=160円をつけた4月29日(日本時間)だった。このとき、円高方向に一気に5円ほど動いた。


ドルを売っていた日本の個人投資家は「勝った」ようにみえるが、利益が出たかどうかは、円を1ドルをいくらで買ったかによる。


個人の為替トレーダーの多くは、外国為替証拠金取引(FX)を舞台に売り買いしているが、FXは株式でいえば信用取引で、現物なしの空(カラ)売り、空買いの市場だ。


ドルが下がると思えば、ドルを売っておけばよく、将来(いつでも)、安くなったところで買い戻して決済する。逆に思惑が外れて、ドルが高くなれば、含み損が増えていくことになる。


FXで必要な「証拠金」は一種の担保のようなもので、含み損が証拠金の50%に達したときは強制決済(自動ロスカット)されて証拠金が半分消えることになる。(ロスカットはFXの取り扱い会社によって異なる。)


FX取引の特徴は、証拠金の最大25倍まで掛け金を張れることだ。為替レートが短時間に50%も変動することはないが、一日で2%程度、1ドルに対して3円から4円の変動はままある。


仮に、目一杯25倍のレバレッジを効かせているときに2%動けば、証拠金は一気に50%(2%×25)食われてしまう。(テコの原理になぞらえてレバレッジという)


4月に入って、1ドル=153円から最終段階で160円へと円安が進むにつれて、含み損が増えていき、あえなくロスカット=強制決済の憂き目をみた個人投資家も多々いたようだ。


一方で海外機関投資家はドル買いポジションをとっていた。日本・財務省の数兆円規模の介入で売り場を失ってトントンに終わったかもしれないが、ある価格で通貨を売り買いするオプション取引を組み合わせる手法を活用して、薄くても確実な利益を収めたこともありうる。

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