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バブル期の配当利回り0.5%でいいなら 日経平均13万円もあり まだバブルじゃない?もうバブル?

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5日の東京証券市場では、5日の株式市場は、前週末に米国株が上昇した流れを受けて堅調に推移し、日経平均株価終値は、前週末比196円高の3万6,354円となった。


市場には、日経平均株価が1989年末につけた史上最高値(終値)、3万8,915 円を更新するのは時間の問題という強気の見方もある。


筆者は1月15日のブログで、株価の代表的な指標PBR(Price Book-value Ratio=1株当たり純資産の倍率)を持ち出して、バブル期のPBRと同水準なら日経平均株価は10万円以上もあると書いた。


今回はもうひとつの代表的な指標である配当利回りについて、バブル期と比べてみる。バブル期の株価がいかに「バブル」であったのかがわかる。


先週末2日の日経平均(225種)の終値は3万6,158円、これに対する配当利回り(前期基準)は1.82%だった。(前期と同じ配当があるとして、配当がいまの株価の何%にあたるかを示す。)


バブル期に逆上って、株式配当利回りをみると、1988~1990年の平均で0.5%だった。(1993年、経済企画庁年次経済報告による)


単純計算により、配当利回りがバブル期と同じ0.5%になる時の、「いま」の日経平均株価は
3万6,158円 * 1.82% / 0.5% = 13万1,615円 となる。


株価が史上最高値を更新するという強気派でも、さすがに10万円を超えるという人はいないのではないか。(バブル期には日経平均が「10万円を超えてもおかしくない」と真面目な顔でいう学者先生がいたのである。)


バブル前夜、1980年から1986年の配当利回りは年平均で1.2%だった。(前出年次経済報告による)そのころは、配当利回りで買う投資家がいたかもしれないが、バブル期には株は配当よりキャピタルゲインで稼ぐものになっていた。買えば上がる、上がるから買うと熱に浮かされていたのだった。


日経平均株価を構成する225銘柄はバブル期と比較すると、8割近い銘柄が入れ代わっている。シン日経平均を、まったく別物の古い日経平均と比べることにほとんど意味はない。とはいえ、配当利回りで比較すると、まだバブルというほどではない。


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参考資料


1989 年 5 月、それまで低金利政策を続けていた日本銀行は引き締めに転じ、公定歩合を2.5%から3.25%に引き上げた。株式市場はそれをはた目に上昇を続けた。日銀は1989 年 10 月、12月と追加の利上げを実施、1990年になって株式市場は下落に転じ、株式バブルは崩壊したのだった。

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