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衆院議長退任 細田氏 なお議員に固執 健康問題あるなら潔く引退を 何もいえぬ岸田総裁

YOU TUBE ANN NEWS CHANNEL【ノーカット】細田衆院議長 会見 辞任理由や旧統一教会との関係セクハラ疑惑など説明 議員活動は継続の意向(2023/10/13)ANN/テレ朝 - YouTube 
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当ブログ(10月1日付け)で、細田博之衆院議長(79)に「老害」という言葉を贈呈して10日あまりたった10月13日、細田氏はようやく議長退任を表明した。理由は「体調不良」ということだが、それにしては、次期衆院選挙に出馬する意向をみせているというから、驚く。


記者会見(細田氏は会話といっているようだ)では、声のハリがなく明らかに精彩を欠き、旧統一教会との関係の説明でも逃げの一手だった。地元・島根県では衆院議員続投を望む声が多いというが、細田氏の健康のためにも、島根県のためにも別の候補者を立てた方がいいだろう。


細田氏が衆院議長のときは三権分立のタテマエから、首相が「やめてください」などとは言えないが、議長を辞めたあとは、自民党の一議員である。岸田文雄首相は、自民党と岸田内閣の支持率にかかわる問題と考えて、総裁としての指導力を発揮してはいかがだろう。


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以下は前回のブログに書いた、筆者が考える、細田氏の問題点である。


細田氏が衆院議長に選出されたのは2021年11月10日、翌12月20日には早速、問題発言をする。自民党衆院議員の会合に出席し、衆議院議員の「10増10減」案について「数式によって地方の分を減らし、都会を増やすだけが能ではない」と不満を述べた。


10増10減案は、国会で決めた法律に基づく、議員定数の改定で半ば自動的に決まる。これに、議長自ら異を唱えるのは異例といわざるをえない。10増10減では、人口の少なくなった地方の議席を減らし、都市部の議席を増やすので、地方に強い自民党に不利となる。


細田氏は「地方を減らして都会を増やすだけが能じゃない」とも発言し、中立が要請される議長というよりは、地方を地盤とする自民党議員の立場で発言している。


衆参の議長になると、所属政党を離れるのが慣例だ。公平の立場にあることを示すわけだが、細田氏はそんなのはタテマエだと投げ捨ててしまった。議長としての識見に欠けているといっていい。


細田氏は衆院議長になる前、清和政策研究会(旧安倍派)の会長を7年間つとめ、安倍晋三氏に引き渡した。安倍氏の死後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との深い関係が浮かび上がったが、細田氏もその例外ではなかった。


細田氏が教団トップの韓鶴子(ハンハクチャ)氏が出席した会合に出て、安倍氏に「会の内容を報告したい」と語っていたことなどが報じられた。報道機関は記者会見を求めたが、細田氏は、「(衆院議長の記者会見は」前例がない」として、拒み通した。


(野党に対する書面説明で、細田氏は「(旧統一教会)関係者は私が知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない」と言っている。霊感商法などで問題を起こしたことは忘れていたのだろう。


さらに昨年6月には『週刊文春』が細田議長の女性記者に対するセクハラ報道を報じ、おりからの「#MeToo」問題(映画界から始まった)もあって、大きな問題になった。細田氏側は文藝春秋社を相手取って、名誉毀損だとして損害賠償を求める民事訴訟を起こした。この行方も注目される。


参考資料 細田博之 - Wikipedia 
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細田氏は、「議長になっても毎月もらう歳費は100万円しかない」、「国会議員を多少増やしても罰は当たらない」と自民党の会合で発言したことも、批判を集めた。


「たったの100万円」発言は、衆議院定数の見直しに関して、衆院小選挙区議席の「10増10減案」に反対する細田氏が、議員の定数増を主張するために持ち出したものだ。


細田氏は議長になっても歳費は100万円しかないと言っているが、「年収ラボ」によると、年2回の期末手当などを含めると衆院議長の推定年収は4800万円となっている。(ヒラ議員も期末手当が出る)その点は意図的に抜かしていると思われる。


細田氏は国会議員の歳費が国民の税金から払われていることを忘れているようだ。会合では「上場会社の社長は1億円は必ずもらう。普通の衆院議員は手取りで70万円、60万円ぐらい」と上場民間企業と比較する発言も伝えられている。


比較の対象を間違っているが、寄る年波にカネへの執着が強くなったようだ。

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