円安加速 為替1ドル117円台後半に インフレ圧力強まる 日米金利差拡大・ウクライナ情勢でドル買い
(ドル円の推移グラフはTRADING VIEW より)
14日の東京外国為替市場は前週末より20銭あまり安い1ドル=117円50銭台後半をつけ、約5年2か月ぶりのドル高円安水準となった。
市場では、米国FRBがインフレ抑制のため金利を引き上げるとの観測から、日米金利差の拡大を見込み、円を売ってドルを買う動きが強まっている。
ウクライナ情勢の深刻化で、円やユーロに比べて安全とされるドルが選好されている面もあるようだ。
この一週間で2円の円安が進んだことになる。日銀が先週10日に発表した2月の国内企業物価指数は、原油高騰や原材料高で前年同月比9.3%上昇の110.7(2015年平均=100)となった。今後、円安が加わると企業収益の悪化や消費者物価の上昇につながる可能性がある。