時代遅れの新聞読みブログ

前期高齢者が新聞(紙、電子)・ネットのニュースをフォローします。

ロシア戦車部隊を撃退した「アゾフ連隊」とは 内務省管轄の武装部隊 設立者はネオナチ主義者 クリミア危機で編成

(上はアゾフ連隊のエンブレム ナチズムに関連する2つのシンボル、ヴォルフスアンゲルと黒い太陽があることが指摘されている=ウィキペディアより)


ロシア軍戦車隊がウクライナ側のドローンによる攻撃を受け、ついには撤退する映像がネット上に流れている。AP通信(ネット版)は、映像はウクライナ内務省管轄下の武装部隊「アゾフ連隊」が公開したもので、攻撃も同連隊によると推測される。


AP通信は独自にドローンを飛ばして、この場所がドニエプル川東岸のブロバルイであることを確認したと報じている。


「アゾフ連隊」はクリミア半島危機をきっかけに2014年に設立された。ウクライナのドネツィク州とルハーンシク州の分離・独立をめざす親ロシア派武装勢力に対抗するためだ。設立者は、極右団体「ウクライナの愛国者」を率いていたアンドリー・ビレツキー氏だ。


ビレツキー氏は白人国家主義者でネオナチとされている。「ウクライナの愛国者」はアゾフ連隊に吸収される形でなくなったが、ロシアプーチン大統領がウクライナの「非ナチス化」をいうのは、こうした経緯を踏まえてのことだろう。(肩を持つわけではない)


米国ではいわゆる「ドネツク戦争」が深刻化した2015年ごろ、アゾフ連隊に携行ミサイル(スティンガー)を武器供与する計画があった。しかし、「アゾフ=ネオナチ」説が指摘されて取りやめになった。


今回、アゾフ連隊が戦車攻撃に使ったのはトルコから買った最新型ドローンとされている。
(NATO加盟国の武器でないのが気になるところ。)


アゾフ連隊は今は「ネオナチではない」と主張しているようだ。ドネツク戦争を戦い、軍事力的にも侮れないその存在は、今後の情勢、停戦交渉の行方に影響するだろう。

×

非ログインユーザーとして返信する