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トンガ海底火山 大規模噴火で陸地姿消す 朝日新聞記事 「火山崩落が津波を複雑に」とNZの火山学者

(UNOSAT ツイッターより噴火後の海底火山のようす。赤い点線内に火山島があった)


国連衛星センター(UNOSAT)が17日に、トンガの海底火山の噴火前後の衛星写真を公開した。噴火後の写真では。噴火前にあった285ヘクタールの陸地がほぼ消滅しており、噴火の規模の大きさを物語っている。


朝日新聞は18日朝刊で、今回の噴火についてニュージーランド・オークランド大学の火山学者シェーン・クローニン教授とのインタビュー記事を掲載している。

クローニン教授は今回の噴火規模について、火山爆発指数(VEI)は5との予想をしている。1991年に噴火したフィリピン・ピナトゥボ山の火山爆発指数(VEI)は6で、それよりは1小さい規模になる。


その点について、クローニン教授は


「トンガ諸島での噴火の最大エネルギーはピナトゥボ山に匹敵すると思います。ですが、ピナトゥボ山の噴火が何時間にもわたって続いたことを考えると、今回の噴火は10分程度で止まったので、そこに違いがあると考えています。」


と答えている。


太平洋の広範ににわたって比較的おおきな津波が起きたことについては、噴火が進むにつれ海面下の火山の頂上が崩れ落ち、波が変化した可能性を指摘、下のように述べている。


「火山による津波は通常ここまで強力ではありませんが、今回は非常に強い津波が発生しました。


 火山の頂上は海面から150~200メートルの深さにあります。また、噴火が進むにつれて、火山の頂上が内側に崩れ落ち、その影響で波が変化したと考えられています。


 今回の津波は非常に複雑で、トンガに到達した津波は1メートルから1・5メートル程度。そこまで強くありませんでした。ですが津波は日本や米国の西海岸までぐんぐん海を進んでいきました。


 そもそも波の力が弱く、太平洋沿岸部まで到達するかどうかの予想が難しかったことから、各国政府は警報を出すのが難しかったと思います。」


トンガの人々への影響については


「標高が低い地域は津波の影響があったと思います。ですが、火山灰の影響も深刻です。


 特に飲み水が不足していると思います。灰を含んだ雨を飲めばおなかを壊したり、他の健康被害につながったりする可能性もあります。


 また、火山灰が降り積もり、作物はだめになってしまったと思います。火山灰は長期的に見れば土を豊かにしますが、短期的には作物にとって悪条件です。国際的な支援が必要です。」


と述べ支援の必要性を訴えている。


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