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立憲、看板頼みの選挙戦術に限界 スネキズ「大物」2氏の選挙区落選にみる


立憲、看板頼みの選挙戦術に限界 スネキズ「大物」2氏の選挙区落選にみる


中村喜四郎氏 小沢一郎氏 選挙上手を頼みにしたが・・・
比例区では惨敗 党勢は停滞どころか


衆院選挙では立憲民主党から出馬した元自民党の中村喜四郎氏(茨城7区)、元々自民党の小沢一郎氏(岩手3区)が小選挙区で落選(比例で復活)する結果となった。両氏とも政治とカネの問題でスネにキズを持っている。「政治とカネ」にきびしい立憲だが、昔のキズに目をつぶって、選挙に強い2氏を公認したが、選挙区選では自民党候補に勝利を許す結果となった。


(中村氏は実刑を受け刑期満了で罪を償っています。小沢氏は刑事事件は無罪が確定しいます。概略は記事最下段を参照ください。)



両氏の選挙区はもともと保守層の強いところ。とりわけ岩手県は自民王国といわれ、小沢王国でもあった。立憲党と共産党との共闘に戸惑った保守層には、若い自民党候補に投じた人もいたのではないか。


党名または個人名を書く比例区選挙では、政党の政策への支持がよりあらわれやすい。立憲の比例区の票は「結党直後の2017年衆院選と同程度の約1100万票にとどまっている」。(3日付け朝日新聞朝刊1面)立憲の比例区議席は公示前の61議席から39議席に大きく落としており、惨敗といっていい。党勢は停滞どころか退勢となったようにみえる。


立憲内には「世代交代が必要」との立場から、枝野代表の辞任を求めている人もいるようだ。筆者は枝野代表が「共産党との共闘」が成功したのか失敗したのか、自身の考えを明らかにするのが先だと考える。
世代交代などという「美辞」にくるんで、党首を替えてすむ問題ではない。
「看板」頼みの小沢、中村2氏の小選挙区での敗北が示している。


政治家とともに支持者は老いていく。だが、老人は政治家の古キズを覚えている。


小沢一郎氏「陸山会事件」
小沢一郎の資金管理団体「陸山会」について、2006年6月、週刊誌が蓄財疑惑を報じた。それに対して小沢が名誉毀損で損害賠償訴訟を起こし、民事訴訟となった。
民事訴訟では2008年6月、東京高裁は小沢氏側の主張を退け、小沢氏側の主張を退けた。上告しなかったことから、小沢氏の敗訴が確定した。


2009年には市民団体から東京都世田谷区の土地購入に関する政治資金規正法違反で告発され、刑事事件に発展。2010年に東京地検特捜部によって私設秘書3人が起訴され、2011年に検察審査会の起訴議決によって小沢自身も起訴された。
長い裁判の結果、小沢氏の私設秘書ら3人の有罪が確定した。小沢氏は無罪が確定した。


中村喜四郎氏「ゼネコン斡旋収賄事件」
中村氏が自民党衆議院議員だった1994年6月、大手ゼネコンからの依頼で公正取引委員会への口利きをした斡旋収賄罪容疑が浮上、衆議院で中村氏の逮捕許諾請求が可決され、東京地方検察庁特捜部に逮捕された。
中村氏は自民党を離党したが、議員辞職はせず、後援会組織をバックに、無所属のまま1996年の衆院選挙、2000年の衆院選挙に当選。1997年10月、東京地裁で懲役1年6月、追徴金1000万円の実刑判決を受け、控訴したが2001年4月に東京高裁により控訴が棄却された。2003年1月、最高裁が中村氏の上告を棄却し、実刑が確定し、衆院議員を失職した。
2004年に刑期満了後は無所属で衆院選に立候補し当選を重ねた。
2020年9月、国民民主党と立憲民主党による新党・立憲民主党に入党。今回の衆院選は中村氏としては初めての重複立候補となった。


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